2009-06-17(Wed)
2009-06-20(Sat)
2006/03/18
静原 恋 という、ちょっぴりかわいい女性がいた。
ごく普通の生活を 精一杯生きている普通の女の子に
突如、猛烈な痛みが全身を貫いた!!!
着ていた服は、みるみるうちに すべて破れ・・・
全裸の姿へと・・・
痛みに苦しむ恋は、頭を抱えてうずくまる。
徐々に、体に不気味な模様が浮かび出て
髪の色も変化しながら逆立っていった。
「 あああぁぁ・・・ なにかが・・・」
「 たっ・・ たすけ・・て・・・」
恋は、意識を失ってしまった。
そう、恋の体には、妖魔がすんでいたのだ!!!

妖魔 「シズレン」 が誕生した!!
この美しい妖魔は、人間の世界を滅ぼすために、
妖魔一族が地球に使わした魔力の強い女の妖魔であった。
そして一人の少女の体をのっとって、機会をうかがっていたのだ。
「 うすぎたない人間ども・・・ 恐怖をあじわうがいい!!」
静原 恋 という女性は、どうなってしまったのか・・・
そして、シズレンの手によって、人間が滅びてしまうのか・・・
妖魔シズレンのもとに、ねずみの妖魔チュウラがやってきた。
「 へへへ・・ シズレン様、やっと姿を現したんですね。」
チュウラは、シズレン率いる人間討伐隊の妖魔のひとりだった。

「 おおっ! その姿も美しい・・・」
「 よい人間の体を手に入れましたなっ!!」
この静原 恋というオナゴ・・・
弱そうな顔をしているのに、なかなか心が弱らない奴だったぜっ。
へへ・・ そうだと思って、インフルエンザの菌を
ばらまいてやりましたぜっ!!
知ってたぜっ!それが、このオナゴ・・・
なかなかダウンしなかったからあせったぜっ。
でも、何故かな? 突然・・・心の鎧が、ふと解けたんだ・・・
ちっ!! 面倒かけやがって!!
「 さぁ!! シズレン様。 人間どもを倒しにいきましょう。」
「 おおっ! そうだな。いっちょハデにやるか!!」
妖魔シズレン と チュウラ は、夜空に姿を消した・・・
シズレン と チュウラ は、イラスト投稿で神父をよこした
原 みつる という少女のところへ向かった・・・
「 ほう!! こいつがハゲ神父をよこした不届き者か!」
シズレン様、この女・・・寝相がすごい悪いですぜっ!!
おうっ! オレ様も今、それを言おうとしたところだ。
この部屋・・・ コアラやらウサギやらイヌやら
へんなぬいぐるみがいっぱいですぜっ。
それよりも あれを見ろ!
お菓子の食べ残しがいっぱいあるぜっ!!
げげっ! きたない部屋ですな!!
これが、最近の若いオナゴの部屋か!!
最初の犠牲者が、この女とは気が引けますな。
チュウラ! お前が殺れ!!
あっしがですか?? まっ殺れって言われれば殺りますが・・・
チュウラは、原 みつる という少女の首を絞めようと近寄った。
「 ヾ(▽⌒*)キャハハハo(__)ノ彡_☆バンバン!! 」
原 みつる は、大きな寝言を言った!!!
「 ぎゃあ! おっ おどかしやがって・・・この女!」
みつるの声を聞いた途端・・・ シズレンが苦しみだした!!

「 おおおおーーーーーっ!!!」
シズレンの心の中で眠っていた 静原 恋が目ざめた。
「 おおおおーーーーーっ!!!」
「 このオナゴ・・・ まだ生きてやがったか!」
妖魔と化した シズレンの体の中で、今
静原 恋 が自分の体を取り戻そうと猛烈に戦っている。
「 みつるを 殺させはしないわYO!」
「 何を、生意気な!!ちっぽけな人間のくせに!」
妖魔シズレンは、しばらく苦しんでいたが・・・
正気を取り戻してニヤリと笑った。
静原 恋 という、ちょっぴりかわいい女性がいた。
ごく普通の生活を 精一杯生きている普通の女の子に
突如、猛烈な痛みが全身を貫いた!!!
着ていた服は、みるみるうちに すべて破れ・・・
全裸の姿へと・・・
痛みに苦しむ恋は、頭を抱えてうずくまる。
徐々に、体に不気味な模様が浮かび出て
髪の色も変化しながら逆立っていった。
「 あああぁぁ・・・ なにかが・・・」
「 たっ・・ たすけ・・て・・・」
恋は、意識を失ってしまった。
そう、恋の体には、妖魔がすんでいたのだ!!!

妖魔 「シズレン」 が誕生した!!
この美しい妖魔は、人間の世界を滅ぼすために、
妖魔一族が地球に使わした魔力の強い女の妖魔であった。
そして一人の少女の体をのっとって、機会をうかがっていたのだ。
「 うすぎたない人間ども・・・ 恐怖をあじわうがいい!!」
静原 恋 という女性は、どうなってしまったのか・・・
そして、シズレンの手によって、人間が滅びてしまうのか・・・
妖魔シズレンのもとに、ねずみの妖魔チュウラがやってきた。
「 へへへ・・ シズレン様、やっと姿を現したんですね。」
チュウラは、シズレン率いる人間討伐隊の妖魔のひとりだった。

「 おおっ! その姿も美しい・・・」
「 よい人間の体を手に入れましたなっ!!」
この静原 恋というオナゴ・・・
弱そうな顔をしているのに、なかなか心が弱らない奴だったぜっ。
へへ・・ そうだと思って、インフルエンザの菌を
ばらまいてやりましたぜっ!!
知ってたぜっ!それが、このオナゴ・・・
なかなかダウンしなかったからあせったぜっ。
でも、何故かな? 突然・・・心の鎧が、ふと解けたんだ・・・
ちっ!! 面倒かけやがって!!
「 さぁ!! シズレン様。 人間どもを倒しにいきましょう。」
「 おおっ! そうだな。いっちょハデにやるか!!」
妖魔シズレン と チュウラ は、夜空に姿を消した・・・
シズレン と チュウラ は、イラスト投稿で神父をよこした
原 みつる という少女のところへ向かった・・・
「 ほう!! こいつがハゲ神父をよこした不届き者か!」
シズレン様、この女・・・寝相がすごい悪いですぜっ!!
おうっ! オレ様も今、それを言おうとしたところだ。
この部屋・・・ コアラやらウサギやらイヌやら
へんなぬいぐるみがいっぱいですぜっ。
それよりも あれを見ろ!
お菓子の食べ残しがいっぱいあるぜっ!!
げげっ! きたない部屋ですな!!
これが、最近の若いオナゴの部屋か!!
最初の犠牲者が、この女とは気が引けますな。
チュウラ! お前が殺れ!!
あっしがですか?? まっ殺れって言われれば殺りますが・・・
チュウラは、原 みつる という少女の首を絞めようと近寄った。
「 ヾ(▽⌒*)キャハハハo(__)ノ彡_☆バンバン!! 」
原 みつる は、大きな寝言を言った!!!
「 ぎゃあ! おっ おどかしやがって・・・この女!」
みつるの声を聞いた途端・・・ シズレンが苦しみだした!!

「 おおおおーーーーーっ!!!」
シズレンの心の中で眠っていた 静原 恋が目ざめた。
「 おおおおーーーーーっ!!!」
「 このオナゴ・・・ まだ生きてやがったか!」
妖魔と化した シズレンの体の中で、今
静原 恋 が自分の体を取り戻そうと猛烈に戦っている。
「 みつるを 殺させはしないわYO!」
「 何を、生意気な!!ちっぽけな人間のくせに!」
妖魔シズレンは、しばらく苦しんでいたが・・・
正気を取り戻してニヤリと笑った。
2009-06-20(Sat)
2006/03/19
「 シズレン様、大丈夫ですかい?」
チュウラは、原 みつる の首をつかみ上げながら尋ねた。
「 へへへ・・ この女の血な何色だろうなぁ・・・」
そう言って チュウラは、原 みつるの着ていたパジャマを引き裂いた
久しぶりに、人間を殺る事ができるぜっ! へへっ!!
チュウラの鋭い爪が、原 みつる のBカップの胸に刺さる・・・
「 うぎゃああああああ!!」
その時、突然チュウラが悲鳴をあげた!!
シズレンが、チュウラの頭を鷲づかみにしたのだ・・・
「 シ・・ シズレン様・・・・ なに・・ を・・・ 」
「 消えろっ!!」
シズレンは、魔力によって、チュウラを消し去った。
シズレンの体が少しづつ元に戻っていく・・・
(ちっ! 生意気に小娘が・・・ またオレを封印しやがって!)

静原 恋 が、再び妖魔 「シズレン」 を閉じ込めたのだ・・・
ただ・・・ 静原 恋 も体の中に悪魔がいる事に恐怖を感じた。
「 今回は、封じ込む事ができたけど・・・次は・・・ 」
いつか、友だちをこの手で殺してしまうかもしれない。
そして、人類を滅ぼしてしまうかも・・・
いつのまにか、元の静原 恋の姿に戻っていた。
もちろん全裸である。
ふと見ると、 原 みつる もまた全裸に近い状態で倒れていた。
静原 恋は、原 みつる をベットに運び、胸の傷に
お菓子の袋についている値段のシールで傷をふさいで止血をした。
「 みつる・・・ しずが、必ず守ってあげるからね・・・ ごめんね。」
静原 恋 も、泣きながら眠りについていった・・・
妖魔「シズレン」が、再び封印されたのを
遠い場所から見ていた者がいた。
それは妖魔一族の一番えらいお方・・・
妖魔将軍だった。
「 ふふっ、静原 恋 という女・・・ なかなかやりおるわ!」
「 あの シズレン を再び封じ込めるとはな・・・ 」

「 このままでは、妖魔一族の面目が丸つぶれだな 」
「 おいっ誰か、静原 恋 という人間の女を殺してこい。」
妖魔将軍は、近くにいた妖魔の精鋭達に命令した。
「 しかし、将軍様・・・ それでは、シズレンの命も無くなりますぞ。」
「 シズレンは妖魔一族きっての魔力の強い者・・・ もったいないのでは。」
妖魔将軍に仕える4人の精鋭達が答えた。
「 ええい!! たかが人間の娘に封印されるような妖魔は
我が一族には必要ない!! さっさと殺してしまえ!!」
「 ははっ!!」
4人の妖魔の精鋭たちは、その場をあとにした・・・
「 アルチレよ・・・ お前も辛かろう・・・ 」
「 シズレンは、お前のかわいがってた弟子であったろ 」
「 しかたがない事。 将軍様の意思が全てじゃ!」
「 ひゃほっ! アルチレ殿の弟子だったとは初耳!!」
「 どんなものか、このカマイタチの妖魔 カマイチが相手をしてやるわ!」
そう言うと、カマイチは渦巻く風とともに姿を消した。
朝日が窓から差し込む・・・
「 もう お腹いっぱいで食べられないじぇ~~!!」
という寝言とともに 原 みつる は目を覚ました。
胸のあたりが、少し痛むので見てみたら・・・
「!!!!」
「 なんだ~ これ~~っ??」
胸に、値段のシールがいっぱい貼ってあった。

「 げげっ!! パジャマがボロボロじゃん! 」
どうして、こんな姿で寝ていたのか
みつるは、不思議に思った・・・
ふと、人の気配を感じてベットの中をのぞいてみた。
「 しずっ?!」
そこには、全裸で うずくまるように体を丸めて寝ている
静原 恋 の姿があった。
「 どうして、しずがここで寝てるんだ~~??」
原 みつるは、何がなんだかわからなくなった・・・
しかし、静原 恋の寝顔についた涙の跡をみて
なにかしら、切ない思いに胸をうたれた。
原 みつるは、静原 恋の髪をなぜながら心の中で呟いた。
( どうしちゃったの・・・ しず。)
よく見ると、静原 恋は、原 みつるの部屋にあった
金玉郎の ○玉おやじのぬいぐるみを握り締めていた・・・
「 そっか! しず 大好きっだったもんね。○玉おやじ・・・ 」
「 っていうかさ~~! わけわかんないじぇ~~!!!」
「 ちょっと~~! しず!! 起きなってば!」
原 みつるは、静原 恋の体を揺らした!!
静原 恋が、目を覚ました・・・
しかし、まだ寝ぼけているのか、原 みつるの顔を抱き寄せ
自分の胸に押し付けて また寝てしまった。
「 バンバンっ! 苦しいじぇ~~!!!」
「 あほかっ! ポカッ!! 起きろってば!!」
静原 恋は、やっとの事で起き上がった。
そして、自分と 原 みつるが裸になってるのを見て・・・
胸を隠して うなだれながら 叫んだ。
「 きゃ~~っ!! みつるのエッチっ!!」
「 なんでやねんっ!!ポカっ!!!」
「 シズレン様、大丈夫ですかい?」
チュウラは、原 みつる の首をつかみ上げながら尋ねた。
「 へへへ・・ この女の血な何色だろうなぁ・・・」
そう言って チュウラは、原 みつるの着ていたパジャマを引き裂いた
久しぶりに、人間を殺る事ができるぜっ! へへっ!!
チュウラの鋭い爪が、原 みつる のBカップの胸に刺さる・・・
「 うぎゃああああああ!!」
その時、突然チュウラが悲鳴をあげた!!
シズレンが、チュウラの頭を鷲づかみにしたのだ・・・
「 シ・・ シズレン様・・・・ なに・・ を・・・ 」
「 消えろっ!!」
シズレンは、魔力によって、チュウラを消し去った。
シズレンの体が少しづつ元に戻っていく・・・
(ちっ! 生意気に小娘が・・・ またオレを封印しやがって!)

静原 恋 が、再び妖魔 「シズレン」 を閉じ込めたのだ・・・
ただ・・・ 静原 恋 も体の中に悪魔がいる事に恐怖を感じた。
「 今回は、封じ込む事ができたけど・・・次は・・・ 」
いつか、友だちをこの手で殺してしまうかもしれない。
そして、人類を滅ぼしてしまうかも・・・
いつのまにか、元の静原 恋の姿に戻っていた。
もちろん全裸である。
ふと見ると、 原 みつる もまた全裸に近い状態で倒れていた。
静原 恋は、原 みつる をベットに運び、胸の傷に
お菓子の袋についている値段のシールで傷をふさいで止血をした。
「 みつる・・・ しずが、必ず守ってあげるからね・・・ ごめんね。」
静原 恋 も、泣きながら眠りについていった・・・
妖魔「シズレン」が、再び封印されたのを
遠い場所から見ていた者がいた。
それは妖魔一族の一番えらいお方・・・
妖魔将軍だった。
「 ふふっ、静原 恋 という女・・・ なかなかやりおるわ!」
「 あの シズレン を再び封じ込めるとはな・・・ 」

「 このままでは、妖魔一族の面目が丸つぶれだな 」
「 おいっ誰か、静原 恋 という人間の女を殺してこい。」
妖魔将軍は、近くにいた妖魔の精鋭達に命令した。
「 しかし、将軍様・・・ それでは、シズレンの命も無くなりますぞ。」
「 シズレンは妖魔一族きっての魔力の強い者・・・ もったいないのでは。」
妖魔将軍に仕える4人の精鋭達が答えた。
「 ええい!! たかが人間の娘に封印されるような妖魔は
我が一族には必要ない!! さっさと殺してしまえ!!」
「 ははっ!!」
4人の妖魔の精鋭たちは、その場をあとにした・・・
「 アルチレよ・・・ お前も辛かろう・・・ 」
「 シズレンは、お前のかわいがってた弟子であったろ 」
「 しかたがない事。 将軍様の意思が全てじゃ!」
「 ひゃほっ! アルチレ殿の弟子だったとは初耳!!」
「 どんなものか、このカマイタチの妖魔 カマイチが相手をしてやるわ!」
そう言うと、カマイチは渦巻く風とともに姿を消した。
朝日が窓から差し込む・・・
「 もう お腹いっぱいで食べられないじぇ~~!!」
という寝言とともに 原 みつる は目を覚ました。
胸のあたりが、少し痛むので見てみたら・・・
「!!!!」
「 なんだ~ これ~~っ??」
胸に、値段のシールがいっぱい貼ってあった。

「 げげっ!! パジャマがボロボロじゃん! 」
どうして、こんな姿で寝ていたのか
みつるは、不思議に思った・・・
ふと、人の気配を感じてベットの中をのぞいてみた。
「 しずっ?!」
そこには、全裸で うずくまるように体を丸めて寝ている
静原 恋 の姿があった。
「 どうして、しずがここで寝てるんだ~~??」
原 みつるは、何がなんだかわからなくなった・・・
しかし、静原 恋の寝顔についた涙の跡をみて
なにかしら、切ない思いに胸をうたれた。
原 みつるは、静原 恋の髪をなぜながら心の中で呟いた。
( どうしちゃったの・・・ しず。)
よく見ると、静原 恋は、原 みつるの部屋にあった
金玉郎の ○玉おやじのぬいぐるみを握り締めていた・・・
「 そっか! しず 大好きっだったもんね。○玉おやじ・・・ 」
「 っていうかさ~~! わけわかんないじぇ~~!!!」
「 ちょっと~~! しず!! 起きなってば!」
原 みつるは、静原 恋の体を揺らした!!
静原 恋が、目を覚ました・・・
しかし、まだ寝ぼけているのか、原 みつるの顔を抱き寄せ
自分の胸に押し付けて また寝てしまった。
「 バンバンっ! 苦しいじぇ~~!!!」
「 あほかっ! ポカッ!! 起きろってば!!」
静原 恋は、やっとの事で起き上がった。
そして、自分と 原 みつるが裸になってるのを見て・・・
胸を隠して うなだれながら 叫んだ。
「 きゃ~~っ!! みつるのエッチっ!!」
「 なんでやねんっ!!ポカっ!!!」
2009-06-21(Sun)
2006/03/21
「 みつる・・・ とりあえず 何か着るもの貸してYO 」
「 そのままでも いいじゃんっ!」
「 ばかね♪ みつる・・・ なんでもいいからさぁ 」
原 みつるは、高校を卒業したばかりだったので
いらなくなったセーラー服をブルセラショップに売ろうとしていた。
「 しかたないじぇ~。 これでも着る?」
静原 恋は、とりあえずなんでもよかったので、
よろこんで、セーラー服を貸してもらった。
「 下着はダメかな・・・? 」
静原 恋は、恥ずかしそうに聞いてみた。
「 ええ~っ! 新品のあったかな?? アセアセ・・・ 」
原 みつるは、洋服ダンスの中をごそごそ探している。
静原 恋が覗き込むと、そこは子供が履くような
柄のはいったパンツばかりが ならんでいた。
「 いいよ・・・! しずは ノーパンで帰るから・・・ 」
そんな光景を、姿を隠して見ていたのは
カマイタチの妖魔 「カマイチ」だった。
「 あのセーラー服を着た女が、静原 恋か・・・ 」
「 あの女の体に シズレンがいるのだな! ひゃほっ!」
カマイチは、同じ妖魔の精鋭のアルチレには
昔、こっぴどくやられた事があったので、
その弟子のシズレンを殺すのを喜んでいた。

「 何があったのかは、聞かない事にするじぇ・・ 」
原 みつるは、そういって 静原 恋を玄関まで送った。
「 ありがとっ♪ みつる・・・ 」
「 風が強いけど、スカートめくれないように注意しなさいよ~!」
静原 恋は、手を振りながら帰っていった・・・
ここは、海辺の近く・・・
静原 恋は、昨日の事を思い出していた。
「 私の中に悪魔がいるなんて、みつるには言えないなぁ・・・ 」
そこへ、一陣の強い風が 静原 恋を襲った!!
朝日に照らされて キラキラ光る海の波打ち際を
静原 恋は、歩きながら 心を決めていた。
「 強くならなくっちゃね!」
急に、静原 恋は足に痛みを感じた。
見てみると、切れて血が出ている・・・
「 えっ? なんで??」
静原 恋が、首をかしげた その時!!
シュパッ! シュパッ! シュパパ!!!
目に見えない刃のような風が 静原 恋に襲い掛かった!
「 きゃっ! 痛っ! やめて・・・」

みるみるうちに・・・ 静原 恋の体が切り刻まれていった!
みつるに貸してもらったセーラー服がやぶれ散っていく・・・
静原 恋は、どうする事もできなくて、うずくまった。
「 だ・・ 誰か・・・ たす・・けて・・・ 」
静原 恋は、逃げようとしたが、鋭い風は容赦なく
静原 恋の体を切り刻んでいく。
「 ど どうして・・・ 」
静原 恋は、涙を流しながら倒れこんで・・・
ついに、意識を無くしてしまった。
「 ひゃほっ! 人間とは、あっけないものだな!」
カマイタチの妖魔 「カマイチ」が姿を現した!!
「 静原 恋 とかいう女も たいした事ねえな!」
「 こんな人間に封じ込まれるなんぞ、シズレンとかいう妖魔も
うわさだけの できそこない妖魔に違いあるまい。 ひゃほほ!」
「 アルチレの弟子だか なんだか知らねえが・・・
今こそ 恨みをはらさせてもらうぜ!」
ドスッ!!!
カマイチが、両腕のカマで 静原 恋の背中を突き刺した!!
「??!!」
「 ああ? どうなってんだ?? カマが抜けな・・・」
背中に刺さった カマイチのカマが何者かに つかまれたように、
ピクリとも動かなくなってしまった。
気がつくと、静原 恋の体の色が徐々に変化を始め、
ところどころに、模様が浮かび上がってきた・・・
「 ひゃ! 気持ち悪いんだよ! こいつはっ!!」
カマイチは、静原 恋の体を何回も蹴飛ばし
必死になってカマを抜いた!!
静原 恋 の髪の毛が、色を変えながら逆立ってゆく。。。
「 なっ! なんなんだ!!」
「 はっ!!もしかして シズレン・・・かっ!!」
徐々に変化を遂げる 静原 恋 の体に
妖魔カマイチは、恐怖を覚えた!!!
「 ひゃほっ! シズレンに変化してるのか!!」
「 ちょうどいいわ! オレさまのカマで息の根を止めてやるわ!」
そういうと、カマイチは、変化していく 静原 恋の体に
何回も、カマを振り落とした!!!
「 えい!!えぇい!! これでもかぁ!! はあはぁ・・・」
我を忘れてカマを振り落とすカマイチが見たものは・・・
深く切り刻まれているはずの 静原 恋の体の傷が
みるみるうちに消えている事であった。
どんっ!
突如、空気が破裂したような衝撃が カマイチを貫いた。
カマイチは、一瞬ひるんだが、すぐさま攻撃態勢をとって
再び、静原 恋に襲い掛かろうとした。
「!!!」

そこには、変化を終え・・・目を開いた 静原 恋 がいた!!
いや それは、もはや静原 恋ではなかった。
妖魔 「シズレン」 が 覚醒した!!!
いままでとは、あきらかに気配が違う!!
まわりの空気が、シズレンの方へと集まっていく。
カマイチは、初めて経験する殺気に満ちた気配に
身を凍らせた!!
「 こっ!これが シズレンの魔力なのかぁ!」
シズレンは、微笑をうかべた!!
「 みつる・・・ とりあえず 何か着るもの貸してYO 」
「 そのままでも いいじゃんっ!」
「 ばかね♪ みつる・・・ なんでもいいからさぁ 」
原 みつるは、高校を卒業したばかりだったので
いらなくなったセーラー服をブルセラショップに売ろうとしていた。
「 しかたないじぇ~。 これでも着る?」
静原 恋は、とりあえずなんでもよかったので、
よろこんで、セーラー服を貸してもらった。
「 下着はダメかな・・・? 」
静原 恋は、恥ずかしそうに聞いてみた。
「 ええ~っ! 新品のあったかな?? アセアセ・・・ 」
原 みつるは、洋服ダンスの中をごそごそ探している。
静原 恋が覗き込むと、そこは子供が履くような
柄のはいったパンツばかりが ならんでいた。
「 いいよ・・・! しずは ノーパンで帰るから・・・ 」
そんな光景を、姿を隠して見ていたのは
カマイタチの妖魔 「カマイチ」だった。
「 あのセーラー服を着た女が、静原 恋か・・・ 」
「 あの女の体に シズレンがいるのだな! ひゃほっ!」
カマイチは、同じ妖魔の精鋭のアルチレには
昔、こっぴどくやられた事があったので、
その弟子のシズレンを殺すのを喜んでいた。

「 何があったのかは、聞かない事にするじぇ・・ 」
原 みつるは、そういって 静原 恋を玄関まで送った。
「 ありがとっ♪ みつる・・・ 」
「 風が強いけど、スカートめくれないように注意しなさいよ~!」
静原 恋は、手を振りながら帰っていった・・・
ここは、海辺の近く・・・
静原 恋は、昨日の事を思い出していた。
「 私の中に悪魔がいるなんて、みつるには言えないなぁ・・・ 」
そこへ、一陣の強い風が 静原 恋を襲った!!
朝日に照らされて キラキラ光る海の波打ち際を
静原 恋は、歩きながら 心を決めていた。
「 強くならなくっちゃね!」
急に、静原 恋は足に痛みを感じた。
見てみると、切れて血が出ている・・・
「 えっ? なんで??」
静原 恋が、首をかしげた その時!!
シュパッ! シュパッ! シュパパ!!!
目に見えない刃のような風が 静原 恋に襲い掛かった!
「 きゃっ! 痛っ! やめて・・・」

みるみるうちに・・・ 静原 恋の体が切り刻まれていった!
みつるに貸してもらったセーラー服がやぶれ散っていく・・・
静原 恋は、どうする事もできなくて、うずくまった。
「 だ・・ 誰か・・・ たす・・けて・・・ 」
静原 恋は、逃げようとしたが、鋭い風は容赦なく
静原 恋の体を切り刻んでいく。
「 ど どうして・・・ 」
静原 恋は、涙を流しながら倒れこんで・・・
ついに、意識を無くしてしまった。
「 ひゃほっ! 人間とは、あっけないものだな!」
カマイタチの妖魔 「カマイチ」が姿を現した!!
「 静原 恋 とかいう女も たいした事ねえな!」
「 こんな人間に封じ込まれるなんぞ、シズレンとかいう妖魔も
うわさだけの できそこない妖魔に違いあるまい。 ひゃほほ!」
「 アルチレの弟子だか なんだか知らねえが・・・
今こそ 恨みをはらさせてもらうぜ!」
ドスッ!!!
カマイチが、両腕のカマで 静原 恋の背中を突き刺した!!
「??!!」
「 ああ? どうなってんだ?? カマが抜けな・・・」
背中に刺さった カマイチのカマが何者かに つかまれたように、
ピクリとも動かなくなってしまった。
気がつくと、静原 恋の体の色が徐々に変化を始め、
ところどころに、模様が浮かび上がってきた・・・
「 ひゃ! 気持ち悪いんだよ! こいつはっ!!」
カマイチは、静原 恋の体を何回も蹴飛ばし
必死になってカマを抜いた!!
静原 恋 の髪の毛が、色を変えながら逆立ってゆく。。。
「 なっ! なんなんだ!!」
「 はっ!!もしかして シズレン・・・かっ!!」
徐々に変化を遂げる 静原 恋 の体に
妖魔カマイチは、恐怖を覚えた!!!
「 ひゃほっ! シズレンに変化してるのか!!」
「 ちょうどいいわ! オレさまのカマで息の根を止めてやるわ!」
そういうと、カマイチは、変化していく 静原 恋の体に
何回も、カマを振り落とした!!!
「 えい!!えぇい!! これでもかぁ!! はあはぁ・・・」
我を忘れてカマを振り落とすカマイチが見たものは・・・
深く切り刻まれているはずの 静原 恋の体の傷が
みるみるうちに消えている事であった。
どんっ!
突如、空気が破裂したような衝撃が カマイチを貫いた。
カマイチは、一瞬ひるんだが、すぐさま攻撃態勢をとって
再び、静原 恋に襲い掛かろうとした。
「!!!」

そこには、変化を終え・・・目を開いた 静原 恋 がいた!!
いや それは、もはや静原 恋ではなかった。
妖魔 「シズレン」 が 覚醒した!!!
いままでとは、あきらかに気配が違う!!
まわりの空気が、シズレンの方へと集まっていく。
カマイチは、初めて経験する殺気に満ちた気配に
身を凍らせた!!
「 こっ!これが シズレンの魔力なのかぁ!」
シズレンは、微笑をうかべた!!
2009-06-21(Sun)
2006/03/24
「 おいっ! 弱虫・・・ お前は、何者だ?」
シズレンは、カマイチに尋ねた。
「 ぐぐっ・・・ ぐっ!」
シズレンの放つ魔力の闘気のせいで、カマイチは動く事ができない。
シズレンは、カマイチに近寄り・・・ 頭をつかんで覗き込んだ。
「 まぁ、お前のおかげで、こうして出てこれたのだからな 」
「 礼でも、言うべきか??」
カマイチは、シズレンの圧倒的な魔力の前では
口を利く事さえままならなかった。
シズレンは、幼い頃から封じ込められていたので
妖魔一族の事は、あまり知らないでいた。
「 お前は、誰だ??」
シズレンは、正体を知りたかったので、
カマイチの口元だけ 魔力を弱めた・・・
「 お・・ お前の恩師・・・ アルチレに・・・
お前を、殺すように頼まれたのさ・・・ 」
「 アルチレだと・・・?」
シズレンの闘気に、すきができた!!
カマイチは、ここぞとばかり最後の力を振り絞って
両腕のカマを、シズレンの胸に突き刺した!!
「 ふんっ!アルチレの奴・・・あいつには、失望したぞっ!」
「 いきなり、オレ様を人間なんぞに封印しやがって!!」
「 そして、今度は、このオレ様を殺せというのか!!!」
そう言うと・・・ シズレンは、カマイチの腕をつかみ、体を持ち上げ
砂浜に 猛烈な勢いで たたきつけた!!!
そのとき・・・
ぶしゅーーーっ!!!
いきなり、カマイチの叩きつけられた周りの砂浜から
黒い煙が幾つも噴き出した!!
やがて 黒い煙は、カマイチを包み隠した。
「 うぎゃあああああああ!!」
黒い煙の中で、無数の火花が散ったと同時に
いきなり カマイチの大きな悲鳴が聞こえた!!
「 妖魔将軍さまっ! お許しをををーーー 」
遠くで様子をうかがっていた妖魔将軍が
カマイチに 第2の覚醒を 強引にさせようとしていた。
シズレンが、黒い煙に 近付いた・・・
ザシュッッッ!!
黒い煙の中から、急に3本の大きなカマが
シズレンの体を 深く切り裂いた・・・
そして、黒い煙の中から、
妖魔獣 と化した カマイチ現れた!!

第2の覚醒をした カマイチのカマの先は、毒の液が出るようになっていた。
それは、激痛とともに、体を麻痺させる毒であった。
この毒には、さすがのシズレンも 倒れこんでしまった。
「 がるるるるるるる・・・」
妖魔獣の姿になったカマイチには、
言葉を喋る知能は なくなっていた。
そして、獣の如く シズレンを押さえつけ
その強烈な毒を持ったカマで、切り刻んでいった。
いつしか シズレンの傷口は 再生しなくなり・・・
変りに白い泡のようなものが傷口をどんどん広げていった。
シズレンは悶え苦しみ、必死に激痛に耐えていたが、
シズレンの放つ魔力の闘気は 次第に弱まっていった・・・
シズレンは、動かなくなってしまった。
もう、ほとんど魔力の闘気も感じられなくなった・・・
「 がるるるるるるる・・・ 」
妖魔獣になった カマイチは、ヨダレをたらしながら
シズレンを様子をうかがっていた。
シズレンの傷口から湯気が出始めた・・・
傷口に広がっていた白い泡が、徐々に蒸発していく。
シズレンは、体から放っていた魔力を集めて
体の中に吸収していたのだ。
そして、体中にまわった毒を魔力によって浄化し、
蒸気とともに、傷を治していった。
「 がるる? がるるるるるる・・・!」
カマイチは、シズレンが復活する事を獣の本能で悟り、
とどめを刺そうと両腕のカマを再び振り上げた。
シュシュンッ!!!
カマイチが、ものすごい勢いで両腕のカマを
振り落とし、シズレンの体を貫いた!!
・・・かのようにみえたが、カマイチが気付くと
鋭いカマになっている両腕がなくなっていた!!
あまりにも一瞬の出来事で、見えなかったが、
カマイチが カマを振り下ろそうとした時
シズレンの背中にある翼のようなものが突如伸びて
まるでムチのようにしなりながら、
一瞬でカマイチの両腕を切り落としていたのだった。
「 ぐぎゃあああ!!!」
カマイチは、叫んだ。
いつのまにか、シズレンが立ち上がっていた。
「 消えろっ!!」
シズレンは、そうつぶやくと、背中の羽のような翼が
一斉に、数本の刃のムチとなり、
カマイチの体を、粉々に斬り裂いた!!
カマイチの姿は、あっという間に消滅した。
カマイチをやっつけたシズレンであったが・・・
うつむいたまま立ちすくんでいた。
シズレンが、唯一 心を癒せるアルチレ。
そのアルチレが自分を殺そうとしているのがショックで、
どうしようもない悲しみに襲われていた。
カマイチには、アルチレの事を恨んでいるように話したが、
実は、シズレンはアルチレを慕っていたのだ。

小さい時に、アルチレに人間の体に封印されたのだが
シズレンは、いつでもこの封印を解ける魔力を持っていたのだ。
それでも、人間の体の中にいたのは、アルチレへの想いであった。
そのアルチレに裏切られた今・・・
人間の体にいる必要は全くなくなった。
だが、今 離れてしまうと、静原 恋 は確実に死ぬだろう。
体中にまわった カマイチの毒は、
まだ完全に取り除かれた訳ではない。
人間の体では、1分ともたず 心臓の動きをとめるだろう。
「 しかたない。 静原 恋よ・・・ もうしばらく お前の体にいてやるよ 」
「 少し疲れた・・・ 今は、眠りたい・・・ 」
アルチレへの気持ちを整理する為、
今は何も考えたくないシズレン・・・
シズレンは、自分から心を閉ざした。
静原 恋は、病院にいた・・・
海の砂浜に、裸で倒れていたところを、
ブログのネタを探しに、カメラを持って
自転車で海までやってきた 原 みつるが
偶然見つけたのだ。
原 みつるは、すごい熱を出している 静原 恋を見て
救急車を呼んだらしい・・・
静原 恋が、目を覚ました。
横には、心配そうな顔をした 原 みつるがいた。
「 よかったぁ・・・ しずが目を覚ましたよ・・・」
「 みつる・・・? ここはどこ?・・・」

静原 恋は、海辺で風に襲われた事を思い出した。
はっ!っと 我に返り、風に切られた足や手を見た。
しかし、傷跡がひとつも残っていなかった。
( あれは、夢だったのだろうか??)
「 しず、 ず~~~っと、うなされてたんだよ。」
「 なんか、アルチエがど~のこ~のって・・・」
寝ながら、すごく泣いてたんだよ。
そういえば、変な夢を見たのを 静原 恋は覚えていた。
知らない女の子が、男の人に何かを教えてもらってて・・・
その女の子ができないって泣くと、男の人が
「 大丈夫。お前は俺の見込んだかわいい弟子なんだぞ 」
とか言って、頭をなぜているの・・・ 女の子も
「 へへっ、じゃあ、もう少しがんばってみる!」
って 言って、目を閉じて何やら唱えていたんだ
二人とも、背中に羽のような飾りをつけていた・・・
「 しず! どうしたの~。 黙っちゃって・・・ 」
原 みつるは、静原 恋のおでこに手をあてて、
熱がないか確かめながら、静原 恋に話しかけた。
「 ううん、なんでもない・・・」
「 あっ! みつるから借りたセーラー服は??」
「 なんでかな~~、ボロボロになっていたじぇ~ 」
「 えっ・・・ やっぱり!・・・ 」
「 裸で、海に倒れてたんだじぇ、何があったの?」
「 はだかで・・・!」
「 ばっちり写真に撮っちゃったからね。ブログに載せちゃおっかな~」
「 ばかね♪ みつる・・・」
「 おいっ! 弱虫・・・ お前は、何者だ?」
シズレンは、カマイチに尋ねた。
「 ぐぐっ・・・ ぐっ!」
シズレンの放つ魔力の闘気のせいで、カマイチは動く事ができない。
シズレンは、カマイチに近寄り・・・ 頭をつかんで覗き込んだ。
「 まぁ、お前のおかげで、こうして出てこれたのだからな 」
「 礼でも、言うべきか??」
カマイチは、シズレンの圧倒的な魔力の前では
口を利く事さえままならなかった。
シズレンは、幼い頃から封じ込められていたので
妖魔一族の事は、あまり知らないでいた。
「 お前は、誰だ??」
シズレンは、正体を知りたかったので、
カマイチの口元だけ 魔力を弱めた・・・
「 お・・ お前の恩師・・・ アルチレに・・・
お前を、殺すように頼まれたのさ・・・ 」
「 アルチレだと・・・?」
シズレンの闘気に、すきができた!!
カマイチは、ここぞとばかり最後の力を振り絞って
両腕のカマを、シズレンの胸に突き刺した!!
「 ふんっ!アルチレの奴・・・あいつには、失望したぞっ!」
「 いきなり、オレ様を人間なんぞに封印しやがって!!」
「 そして、今度は、このオレ様を殺せというのか!!!」
そう言うと・・・ シズレンは、カマイチの腕をつかみ、体を持ち上げ
砂浜に 猛烈な勢いで たたきつけた!!!
そのとき・・・
ぶしゅーーーっ!!!
いきなり、カマイチの叩きつけられた周りの砂浜から
黒い煙が幾つも噴き出した!!
やがて 黒い煙は、カマイチを包み隠した。
「 うぎゃあああああああ!!」
黒い煙の中で、無数の火花が散ったと同時に
いきなり カマイチの大きな悲鳴が聞こえた!!
「 妖魔将軍さまっ! お許しをををーーー 」
遠くで様子をうかがっていた妖魔将軍が
カマイチに 第2の覚醒を 強引にさせようとしていた。
シズレンが、黒い煙に 近付いた・・・
ザシュッッッ!!
黒い煙の中から、急に3本の大きなカマが
シズレンの体を 深く切り裂いた・・・
そして、黒い煙の中から、
妖魔獣 と化した カマイチ現れた!!

第2の覚醒をした カマイチのカマの先は、毒の液が出るようになっていた。
それは、激痛とともに、体を麻痺させる毒であった。
この毒には、さすがのシズレンも 倒れこんでしまった。
「 がるるるるるるる・・・」
妖魔獣の姿になったカマイチには、
言葉を喋る知能は なくなっていた。
そして、獣の如く シズレンを押さえつけ
その強烈な毒を持ったカマで、切り刻んでいった。
いつしか シズレンの傷口は 再生しなくなり・・・
変りに白い泡のようなものが傷口をどんどん広げていった。
シズレンは悶え苦しみ、必死に激痛に耐えていたが、
シズレンの放つ魔力の闘気は 次第に弱まっていった・・・
シズレンは、動かなくなってしまった。
もう、ほとんど魔力の闘気も感じられなくなった・・・
「 がるるるるるるる・・・ 」
妖魔獣になった カマイチは、ヨダレをたらしながら
シズレンを様子をうかがっていた。
シズレンの傷口から湯気が出始めた・・・
傷口に広がっていた白い泡が、徐々に蒸発していく。
シズレンは、体から放っていた魔力を集めて
体の中に吸収していたのだ。
そして、体中にまわった毒を魔力によって浄化し、
蒸気とともに、傷を治していった。
「 がるる? がるるるるるる・・・!」
カマイチは、シズレンが復活する事を獣の本能で悟り、
とどめを刺そうと両腕のカマを再び振り上げた。
シュシュンッ!!!
カマイチが、ものすごい勢いで両腕のカマを
振り落とし、シズレンの体を貫いた!!
・・・かのようにみえたが、カマイチが気付くと
鋭いカマになっている両腕がなくなっていた!!
あまりにも一瞬の出来事で、見えなかったが、
カマイチが カマを振り下ろそうとした時
シズレンの背中にある翼のようなものが突如伸びて
まるでムチのようにしなりながら、
一瞬でカマイチの両腕を切り落としていたのだった。
「 ぐぎゃあああ!!!」
カマイチは、叫んだ。
いつのまにか、シズレンが立ち上がっていた。
「 消えろっ!!」
シズレンは、そうつぶやくと、背中の羽のような翼が
一斉に、数本の刃のムチとなり、
カマイチの体を、粉々に斬り裂いた!!
カマイチの姿は、あっという間に消滅した。
カマイチをやっつけたシズレンであったが・・・
うつむいたまま立ちすくんでいた。
シズレンが、唯一 心を癒せるアルチレ。
そのアルチレが自分を殺そうとしているのがショックで、
どうしようもない悲しみに襲われていた。
カマイチには、アルチレの事を恨んでいるように話したが、
実は、シズレンはアルチレを慕っていたのだ。

小さい時に、アルチレに人間の体に封印されたのだが
シズレンは、いつでもこの封印を解ける魔力を持っていたのだ。
それでも、人間の体の中にいたのは、アルチレへの想いであった。
そのアルチレに裏切られた今・・・
人間の体にいる必要は全くなくなった。
だが、今 離れてしまうと、静原 恋 は確実に死ぬだろう。
体中にまわった カマイチの毒は、
まだ完全に取り除かれた訳ではない。
人間の体では、1分ともたず 心臓の動きをとめるだろう。
「 しかたない。 静原 恋よ・・・ もうしばらく お前の体にいてやるよ 」
「 少し疲れた・・・ 今は、眠りたい・・・ 」
アルチレへの気持ちを整理する為、
今は何も考えたくないシズレン・・・
シズレンは、自分から心を閉ざした。
静原 恋は、病院にいた・・・
海の砂浜に、裸で倒れていたところを、
ブログのネタを探しに、カメラを持って
自転車で海までやってきた 原 みつるが
偶然見つけたのだ。
原 みつるは、すごい熱を出している 静原 恋を見て
救急車を呼んだらしい・・・
静原 恋が、目を覚ました。
横には、心配そうな顔をした 原 みつるがいた。
「 よかったぁ・・・ しずが目を覚ましたよ・・・」
「 みつる・・・? ここはどこ?・・・」

静原 恋は、海辺で風に襲われた事を思い出した。
はっ!っと 我に返り、風に切られた足や手を見た。
しかし、傷跡がひとつも残っていなかった。
( あれは、夢だったのだろうか??)
「 しず、 ず~~~っと、うなされてたんだよ。」
「 なんか、アルチエがど~のこ~のって・・・」
寝ながら、すごく泣いてたんだよ。
そういえば、変な夢を見たのを 静原 恋は覚えていた。
知らない女の子が、男の人に何かを教えてもらってて・・・
その女の子ができないって泣くと、男の人が
「 大丈夫。お前は俺の見込んだかわいい弟子なんだぞ 」
とか言って、頭をなぜているの・・・ 女の子も
「 へへっ、じゃあ、もう少しがんばってみる!」
って 言って、目を閉じて何やら唱えていたんだ
二人とも、背中に羽のような飾りをつけていた・・・
「 しず! どうしたの~。 黙っちゃって・・・ 」
原 みつるは、静原 恋のおでこに手をあてて、
熱がないか確かめながら、静原 恋に話しかけた。
「 ううん、なんでもない・・・」
「 あっ! みつるから借りたセーラー服は??」
「 なんでかな~~、ボロボロになっていたじぇ~ 」
「 えっ・・・ やっぱり!・・・ 」
「 裸で、海に倒れてたんだじぇ、何があったの?」
「 はだかで・・・!」
「 ばっちり写真に撮っちゃったからね。ブログに載せちゃおっかな~」
「 ばかね♪ みつる・・・」
2009-06-21(Sun)
2006/03/27
「 仲がいいんだねっ!」
静原 恋と 原 みつるが騒いでいたら・・・
同じ病室にいた 白倉 紗乃 という女の子が声を掛けた。
「 おおっ! かわいい子だぁ!!」
静原 恋が答えた。 原 みつるが名前を見て・・・
「 ふ~~ん。 白倉・・・・?」
「 すずの♪って読むんだよっ!」
白倉 紗乃 は、少し笑いながら言った。
「 オハツッ! 原 みつるデシッ ヨロシク・ヨロシク・・
でっ、あっちで寝てるのは、静原 恋。」
「 みつるさんと、静原さんですね♪」
「 すずの♪ しずでいいYO♪ 」
「 でね、その人は みつるたんでいいんだYO 」
「 みっちゃんでも、みつのしんでもいいじぇ~~ 」
「 つるちゃん♪でもいいYO~~ん♪」
「 プッ! じゃあ、しずちゃんとみっちゃんって呼ぶねっ。 」

「 みっちゃん♪」
静原 恋が呼んでみた。
「 何か問題でも・・・??」
「 ちょっと呼んでみただけ・・」
「 ブハッ !! 」
原 みつるは、白倉 紗乃 のところに行って
デジカメで、画像を見せた。
「 ほらっ! これが しずの裸だよ!」
「 うおっ!」
「 こらぁ・・ 見せちゃダメYO~~~ 」
「 でも、胸はアタシの方が大きいじぇ~~ 」
病室の中で、3人は、バカみたいに騒いでいた。
しかし、静原 恋だけは、この病院に、
なにか・・・妖しい気配があるのを感じていた。
「 あっ! 猫がこっち見てるじぇ。 」
原 みつるが、窓の外にある木の上にいる猫を見つけた。
「 あの猫・・・ しずちゃんが 運ばれた時からいるんだよっ!」
入院生活が長い 白倉 紗乃が、そう言った。
「 なんか、不気味だね・・・」
「 それにしても ぶさいくな猫やな~。」
コンコン・・・
ドアを叩く音がして、看護婦さんが入ってきた。
「 静原さん。目が覚めてよかったですね♪」
「 熱は 下がりましたか・・・」
と言って、看護婦は 静原 恋のおでこに手をあてた・・・
静原 恋は、看護婦の手が、異常に冷たいので ビクッとした。
「 う~~~ん・・・ まだ熱があるみたいね・・・」
静原 恋は、その言葉にまだ熱があるから、
看護婦さんの手が冷たいんだと思った。
「 変だなぁ・・・ さっきアタシがおでこ触った時は熱下がってたのに・・・」
原 みつるが、そう言うと、白倉 紗乃も首をかしげた。
「 新しい看護婦さんかな? 初めて見る・・・ 」
「 今から、熱を下げる お注射をしますからね・・・ 」
静原 恋は、注射が大嫌いだったので、目をつむった。

「 ぶっ!! ちょっと~ 注射器でかすぎっ!!」
原 みつるは、看護婦が手にした注射器に驚いたっ!!
なんと、看護婦のおしりのあたりから、
しっぽのようなものが出ていた。
しかし、原 みつると静原 恋の方向からは、
見えていないようだった。
「 ほんとうに、そんなでかい注射器でするの?」
原 みつるが 心配そうに尋ねた・・・
「 ふふ・・ 人間じゃない者には、これでないとダメなのよ。」
ドキッ!!
目をつむっていた 静原 恋は驚いて目を開けて看護婦を見た!!
その看護婦は、ニタ~~と笑いながら
不気味な表情を浮かべた・・・
「 人間じゃないって、どうゆう事??」
原 みつるは、看護婦に問いかけた・・・
白倉 紗乃が、後ろから看護婦を見た。
「 きゃっ!! しっぽがあるっ!!!」
「 おだまりっ!!」
看護婦のしっぽが伸びて、白倉 紗乃の首を絞めた。
そしてしっぽの先から白い煙のようなものが噴出した。
「 きゃっ・・・ 冷・・・た・・・ い・・ 」
一瞬にして、白倉 紗乃の体を凍らせてしまった。
「 きゃあああああ!!」
原 みつるは、パニックになって 腰をぬかして座り込んだ!!
「 よぉ~く、見ておきなさい! これが、静原 恋の正体さっ!」
そう言うと、謎の看護婦は、大きな注射器を
静原 恋の首筋に刺した!!
「 やめて、やめてぇぇぇ~~~!!」
「 きゃははっ! こいつは、人間の皮をかぶった化け物 なのさっ!」
注射器の液が、みるみる 静原 恋の体に入っていく・・・
「 ・・・やめて・・・ みつるに知られちゃ・・・う・・・ 」
静原 恋は、けいれんを起こし、口から泡を吹いた。
原 みつるは、震えて何もできなかった・・・・
「 おやおや・・・ なかなか正体を現さないねぇ・・・」
看護婦の姿をした女は・・・
妖魔将軍 第2の刺客 氷の妖魔 「 フリーゼ 」だった。
「 フリーゼ 」 は、注射器を捨てて、
しっぽの先を 静原 恋の胸のあたりにかざした。
しっぽの先から、白い煙状の気体を噴出した。
「 ううう・・・・ 」
静原 恋の体が凍り始めた・・・
「 やめてっ! しずが 死んじゃうじゃんっ!!」
腰を抜かしていた 原 みつるは 叫んだっ!!
フリーゼは 原 みつるの方を見た。
看護婦の姿をしていた フリーゼは、
だんだん恐ろしい妖魔の姿になっていった・・・・
「 ふふふ・・・ 人間は黙って見てなさいっ!」

原 みつるは、その獣のような姿に驚いた。
「 もうすぐ・・・ この娘の正体がわかるから・・・待ってなさい! 」
静原 恋の体が、全身氷に包まれていく・・・
そして、ついに 静原 恋は、動かなくなってしまった。
「 正体って、何なのさっ!!」
原 みつるは勇気を出して、泣きながら大声をあげた。
「 何も変わらないじゃんかっ!」
シズレンは、静原 恋の心の奥深くに身を置いていた。
それほど、アルチレの言葉にショックを受けていたのだ・・・
いつもなら もうとっくのむかしに 姿を現しているのだが
まだ、静原 恋の意識がなくなっているのに気付いていなかった。
「 おかしいねぇ・・・ シズレンが出てくるはずなのに・・・」
フリーゼ は、首をかしげた・・・
原 みつるは、必死の思いで立ち上がり
フリーゼに しがみついて 静原 恋を助けようとした。
「 ええぇぃ!! うるさい奴だね!」
フリーゼは、原 みつるを 跳ね除けた!!
原 みつるは、病室の窓際の壁に頭をぶつけ、意識をなくした。
窓の外の木の枝から・・・
一匹の猫が この光景を見ていた。
「 仲がいいんだねっ!」
静原 恋と 原 みつるが騒いでいたら・・・
同じ病室にいた 白倉 紗乃 という女の子が声を掛けた。
「 おおっ! かわいい子だぁ!!」
静原 恋が答えた。 原 みつるが名前を見て・・・
「 ふ~~ん。 白倉・・・・?」
「 すずの♪って読むんだよっ!」
白倉 紗乃 は、少し笑いながら言った。
「 オハツッ! 原 みつるデシッ ヨロシク・ヨロシク・・
でっ、あっちで寝てるのは、静原 恋。」
「 みつるさんと、静原さんですね♪」
「 すずの♪ しずでいいYO♪ 」
「 でね、その人は みつるたんでいいんだYO 」
「 みっちゃんでも、みつのしんでもいいじぇ~~ 」
「 つるちゃん♪でもいいYO~~ん♪」
「 プッ! じゃあ、しずちゃんとみっちゃんって呼ぶねっ。 」

「 みっちゃん♪」
静原 恋が呼んでみた。
「 何か問題でも・・・??」
「 ちょっと呼んでみただけ・・」
「 ブハッ !! 」
原 みつるは、白倉 紗乃 のところに行って
デジカメで、画像を見せた。
「 ほらっ! これが しずの裸だよ!」
「 うおっ!」
「 こらぁ・・ 見せちゃダメYO~~~ 」
「 でも、胸はアタシの方が大きいじぇ~~ 」
病室の中で、3人は、バカみたいに騒いでいた。
しかし、静原 恋だけは、この病院に、
なにか・・・妖しい気配があるのを感じていた。
「 あっ! 猫がこっち見てるじぇ。 」
原 みつるが、窓の外にある木の上にいる猫を見つけた。
「 あの猫・・・ しずちゃんが 運ばれた時からいるんだよっ!」
入院生活が長い 白倉 紗乃が、そう言った。
「 なんか、不気味だね・・・」
「 それにしても ぶさいくな猫やな~。」
コンコン・・・
ドアを叩く音がして、看護婦さんが入ってきた。
「 静原さん。目が覚めてよかったですね♪」
「 熱は 下がりましたか・・・」
と言って、看護婦は 静原 恋のおでこに手をあてた・・・
静原 恋は、看護婦の手が、異常に冷たいので ビクッとした。
「 う~~~ん・・・ まだ熱があるみたいね・・・」
静原 恋は、その言葉にまだ熱があるから、
看護婦さんの手が冷たいんだと思った。
「 変だなぁ・・・ さっきアタシがおでこ触った時は熱下がってたのに・・・」
原 みつるが、そう言うと、白倉 紗乃も首をかしげた。
「 新しい看護婦さんかな? 初めて見る・・・ 」
「 今から、熱を下げる お注射をしますからね・・・ 」
静原 恋は、注射が大嫌いだったので、目をつむった。

「 ぶっ!! ちょっと~ 注射器でかすぎっ!!」
原 みつるは、看護婦が手にした注射器に驚いたっ!!
なんと、看護婦のおしりのあたりから、
しっぽのようなものが出ていた。
しかし、原 みつると静原 恋の方向からは、
見えていないようだった。
「 ほんとうに、そんなでかい注射器でするの?」
原 みつるが 心配そうに尋ねた・・・
「 ふふ・・ 人間じゃない者には、これでないとダメなのよ。」
ドキッ!!
目をつむっていた 静原 恋は驚いて目を開けて看護婦を見た!!
その看護婦は、ニタ~~と笑いながら
不気味な表情を浮かべた・・・
「 人間じゃないって、どうゆう事??」
原 みつるは、看護婦に問いかけた・・・
白倉 紗乃が、後ろから看護婦を見た。
「 きゃっ!! しっぽがあるっ!!!」
「 おだまりっ!!」
看護婦のしっぽが伸びて、白倉 紗乃の首を絞めた。
そしてしっぽの先から白い煙のようなものが噴出した。
「 きゃっ・・・ 冷・・・た・・・ い・・ 」
一瞬にして、白倉 紗乃の体を凍らせてしまった。
「 きゃあああああ!!」
原 みつるは、パニックになって 腰をぬかして座り込んだ!!
「 よぉ~く、見ておきなさい! これが、静原 恋の正体さっ!」
そう言うと、謎の看護婦は、大きな注射器を
静原 恋の首筋に刺した!!
「 やめて、やめてぇぇぇ~~~!!」
「 きゃははっ! こいつは、人間の皮をかぶった化け物 なのさっ!」
注射器の液が、みるみる 静原 恋の体に入っていく・・・
「 ・・・やめて・・・ みつるに知られちゃ・・・う・・・ 」
静原 恋は、けいれんを起こし、口から泡を吹いた。
原 みつるは、震えて何もできなかった・・・・
「 おやおや・・・ なかなか正体を現さないねぇ・・・」
看護婦の姿をした女は・・・
妖魔将軍 第2の刺客 氷の妖魔 「 フリーゼ 」だった。
「 フリーゼ 」 は、注射器を捨てて、
しっぽの先を 静原 恋の胸のあたりにかざした。
しっぽの先から、白い煙状の気体を噴出した。
「 ううう・・・・ 」
静原 恋の体が凍り始めた・・・
「 やめてっ! しずが 死んじゃうじゃんっ!!」
腰を抜かしていた 原 みつるは 叫んだっ!!
フリーゼは 原 みつるの方を見た。
看護婦の姿をしていた フリーゼは、
だんだん恐ろしい妖魔の姿になっていった・・・・
「 ふふふ・・・ 人間は黙って見てなさいっ!」

原 みつるは、その獣のような姿に驚いた。
「 もうすぐ・・・ この娘の正体がわかるから・・・待ってなさい! 」
静原 恋の体が、全身氷に包まれていく・・・
そして、ついに 静原 恋は、動かなくなってしまった。
「 正体って、何なのさっ!!」
原 みつるは勇気を出して、泣きながら大声をあげた。
「 何も変わらないじゃんかっ!」
シズレンは、静原 恋の心の奥深くに身を置いていた。
それほど、アルチレの言葉にショックを受けていたのだ・・・
いつもなら もうとっくのむかしに 姿を現しているのだが
まだ、静原 恋の意識がなくなっているのに気付いていなかった。
「 おかしいねぇ・・・ シズレンが出てくるはずなのに・・・」
フリーゼ は、首をかしげた・・・
原 みつるは、必死の思いで立ち上がり
フリーゼに しがみついて 静原 恋を助けようとした。
「 ええぇぃ!! うるさい奴だね!」
フリーゼは、原 みつるを 跳ね除けた!!
原 みつるは、病室の窓際の壁に頭をぶつけ、意識をなくした。
窓の外の木の枝から・・・
一匹の猫が この光景を見ていた。
2009-06-22(Mon)
2006/04/02
静原 恋は、完全に 氷の中に閉じ込められてしまった。
「 どうしちゃったのかなぁあ・・・ シズレンちゃん。」
妖魔 フリーゼ は、氷ごと 静原 恋を 念力で空中に持ち上げた。
「 もおっ! 早く出てきなさいっ!」
「 これが、アルチレ様の秘蔵っ子か・・・??」
「 おまえのおかげで、私の愛するアルチレ様が
妖魔将軍に洗脳されたじゃないか!!」
「 あんなに優しいお人だったのに・・・」
「 もう、いっその事、殺してしまおうかしら??」
そう言うと、氷づけの静原 恋の体を 念力で病室の窓から外に出し、
空高くほうり投げた・・・
「 ふふふっ、 落ちたら粉々になって さすがの シズレンも死んじゃうだろうねぇ・・・ 」
空高く、舞い上がった 静原 恋の心の中で泣き声が聞こえた
「 ふにゃーーーーっ!!」
《 シズレン! 目を覚ましなさいっ!!》
《 そんな、弱い子に育てた覚えはないぞっ!》

声の主は、シズレンの師匠のアルチレだった。
アルチレは、妖魔将軍に洗脳される瞬間に、
自分の魂の一部を近くにいた猫に移していたのだった。
猫になって、シズレンの様子を見ていたアルチレが、
シズレンに、目を覚ますよう テレパシーを送ったのだ。
天高く舞い上がった 静原 恋の体は、下降し始めた!!
《 シズレン。 私を信用しなさいっ!》
氷のかたまりとなった 静原 恋の体は、
ものすごいスピードで、落下している。
このままでは、下のアスファルトに激突して、
静原 恋の体は 木っ端微塵になってしまう!!
《 大丈夫。お前は俺の見込んだかわいい弟子なんだぞ 》
その時、氷におおわれているはずの 静原 恋の指が ピクリと動いた・・・
《 大丈夫。お前は俺の見込んだかわいい弟子なんだぞ 》
懐かしい言葉が聞こえた。
シズレンが、アルチレと修行をしている時の一番、好きな言葉だった。
シズレンは、その言葉に反応した。
しかし、落下のスピードは増し・・・
どかーーーーーんっ!!
アスファルトに激突して、氷は粉々に弾け飛んだっ!!
「 あはは!! シズレンを倒しちゃったわ。」
フレーゼは、高笑いをした。
「 なによ、アルチレ様が隠す程の力を持った娘と聞いていたけど
ぜんぜん、たいした事 なか・・・・ 」
「 !!! 」
シズレンが、そこに立っていた。
「 えっ! どうして・・・??」
たしかに、 アスファルトに激突したはずなのに・・・
シズレンは、危機一髪!! アスファルトに激突する前に・・・

氷を破壊していた。
しかし、シズレンは うつむいたまま動かない。
フリーゼ は、シズレンに近寄り、様子をうかがった。
「 ふ~~ん。 これが シズレンちゃんかぁ・・・」
「 なにさっ、まだ子供じゃないのよっ!」
「 アルチレ様も、こんな娘のどこが気に入ったんだか・・・」
突然、シズレンの目がきらりと光った。
と、同時に 刃と化した翼が、フリーゼを襲う!!
ドカドカドカッ!!!
シズレンの 刃の翼がフリーゼを貫いた。
ように見えたが、フリーゼは一瞬にして体の周りに
氷の壁を作り、防御していた。
「 あらあら、シズレンちゃん。 びっくりするじゃないの・・・ 」
フリーゼは、ニヤリと笑って シズレンの首を両手でつかんだ。
両手から、凄まじい冷気が噴き出した!!!
「 グエッ!!」
シズレンの槍のようなしっぽが回り込んで、フリーゼの背中を突き刺した!!
「 ぎゃああああああ~~ 」
シズレンのしっぽは灼熱の槍と化し、ものすごい熱で、フリーゼの背中を焼いた。
たまらなくなって、フリーゼは シズレンを投げ飛ばし、背中のしっぽを抜いた。
シズレンの上半身は 半分凍りついていた。
「 はぁはぁ・・・・ さすがにやるわね・・・ シズレン 」
そう言うと、なぜか フリーゼは人間の姿に戻った。
「 さすが、アルチレ様の秘蔵っ子だね♪・・」
ものすごい威力の 灼熱のしっぽ を持ってるのね。
いくら、私が凍らしても無理だなぁ・・・ 勝てないねっ。
勝てない勝負は、やらない主義なの♪
人間の姿に戻ったフリーゼは、にっこりと微笑んだ。
「 弱かったら殺しちゃおうかな~って、思ってたけど・・・・
ほんとは、どっちでもよかったんだ。」
「 ただ、ちょっと いじめたくなっただけよ・・・ うふっ♪ 」
だって、私の好きなアルチレ様の心を盗んだんですもの・・・
妖魔将軍の命令なんて、私には関係ないしね。
それに、妖魔将軍は私には手が出せないし・・・・

「 シズレン・・・ あとは、妖魔将軍に取り消させた
アルチレ様の記憶を取り戻してあげなさい。」
「 アルチレ様は、あなたの事を敵だって洗脳されたけど、
あなたなら きっと元に戻してくれるね。 」
フリーゼは服を着ながら、そう言った。
「 私は、北にある氷の世界に行く事にするよ・・・ 」
フリーゼは、倒れている シズレンのところまで行き 耳元でつぶやいた。
「 よく聞いて・・・ アルチレ様を元に戻せるのは・・・
シズレン! あなたしかいないのよ! がんばりなさい・・・ 負けないで! 」
「 ふふっ。 そうだったね。」
「 あなたは、アルチレ様が見込んだ唯一の弟子だもんね。
きっと、なんとかするんでしょうね・・・ 」
「 そうでしょ? 猫さん♪・・・ 」
そう言葉を残して、フリーゼは姿を消した。
最後に、猫の方を見て、にっこり笑いながら・・・
猫が、つぶやくように鳴いた・・・
フニャ~~~♪
( 馬鹿者め・・・ スカートぐらい はいていけ・・・ )
( すまんな・・・ フリーゼ・・・ )
静原 恋は、完全に 氷の中に閉じ込められてしまった。
「 どうしちゃったのかなぁあ・・・ シズレンちゃん。」
妖魔 フリーゼ は、氷ごと 静原 恋を 念力で空中に持ち上げた。
「 もおっ! 早く出てきなさいっ!」
「 これが、アルチレ様の秘蔵っ子か・・・??」
「 おまえのおかげで、私の愛するアルチレ様が
妖魔将軍に洗脳されたじゃないか!!」
「 あんなに優しいお人だったのに・・・」
「 もう、いっその事、殺してしまおうかしら??」
そう言うと、氷づけの静原 恋の体を 念力で病室の窓から外に出し、
空高くほうり投げた・・・
「 ふふふっ、 落ちたら粉々になって さすがの シズレンも死んじゃうだろうねぇ・・・ 」
空高く、舞い上がった 静原 恋の心の中で泣き声が聞こえた
「 ふにゃーーーーっ!!」
《 シズレン! 目を覚ましなさいっ!!》
《 そんな、弱い子に育てた覚えはないぞっ!》

声の主は、シズレンの師匠のアルチレだった。
アルチレは、妖魔将軍に洗脳される瞬間に、
自分の魂の一部を近くにいた猫に移していたのだった。
猫になって、シズレンの様子を見ていたアルチレが、
シズレンに、目を覚ますよう テレパシーを送ったのだ。
天高く舞い上がった 静原 恋の体は、下降し始めた!!
《 シズレン。 私を信用しなさいっ!》
氷のかたまりとなった 静原 恋の体は、
ものすごいスピードで、落下している。
このままでは、下のアスファルトに激突して、
静原 恋の体は 木っ端微塵になってしまう!!
《 大丈夫。お前は俺の見込んだかわいい弟子なんだぞ 》
その時、氷におおわれているはずの 静原 恋の指が ピクリと動いた・・・
《 大丈夫。お前は俺の見込んだかわいい弟子なんだぞ 》
懐かしい言葉が聞こえた。
シズレンが、アルチレと修行をしている時の一番、好きな言葉だった。
シズレンは、その言葉に反応した。
しかし、落下のスピードは増し・・・
どかーーーーーんっ!!
アスファルトに激突して、氷は粉々に弾け飛んだっ!!
「 あはは!! シズレンを倒しちゃったわ。」
フレーゼは、高笑いをした。
「 なによ、アルチレ様が隠す程の力を持った娘と聞いていたけど
ぜんぜん、たいした事 なか・・・・ 」
「 !!! 」
シズレンが、そこに立っていた。
「 えっ! どうして・・・??」
たしかに、 アスファルトに激突したはずなのに・・・
シズレンは、危機一髪!! アスファルトに激突する前に・・・

氷を破壊していた。
しかし、シズレンは うつむいたまま動かない。
フリーゼ は、シズレンに近寄り、様子をうかがった。
「 ふ~~ん。 これが シズレンちゃんかぁ・・・」
「 なにさっ、まだ子供じゃないのよっ!」
「 アルチレ様も、こんな娘のどこが気に入ったんだか・・・」
突然、シズレンの目がきらりと光った。
と、同時に 刃と化した翼が、フリーゼを襲う!!
ドカドカドカッ!!!
シズレンの 刃の翼がフリーゼを貫いた。
ように見えたが、フリーゼは一瞬にして体の周りに
氷の壁を作り、防御していた。
「 あらあら、シズレンちゃん。 びっくりするじゃないの・・・ 」
フリーゼは、ニヤリと笑って シズレンの首を両手でつかんだ。
両手から、凄まじい冷気が噴き出した!!!
「 グエッ!!」
シズレンの槍のようなしっぽが回り込んで、フリーゼの背中を突き刺した!!
「 ぎゃああああああ~~ 」
シズレンのしっぽは灼熱の槍と化し、ものすごい熱で、フリーゼの背中を焼いた。
たまらなくなって、フリーゼは シズレンを投げ飛ばし、背中のしっぽを抜いた。
シズレンの上半身は 半分凍りついていた。
「 はぁはぁ・・・・ さすがにやるわね・・・ シズレン 」
そう言うと、なぜか フリーゼは人間の姿に戻った。
「 さすが、アルチレ様の秘蔵っ子だね♪・・」
ものすごい威力の 灼熱のしっぽ を持ってるのね。
いくら、私が凍らしても無理だなぁ・・・ 勝てないねっ。
勝てない勝負は、やらない主義なの♪
人間の姿に戻ったフリーゼは、にっこりと微笑んだ。
「 弱かったら殺しちゃおうかな~って、思ってたけど・・・・
ほんとは、どっちでもよかったんだ。」
「 ただ、ちょっと いじめたくなっただけよ・・・ うふっ♪ 」
だって、私の好きなアルチレ様の心を盗んだんですもの・・・
妖魔将軍の命令なんて、私には関係ないしね。
それに、妖魔将軍は私には手が出せないし・・・・

「 シズレン・・・ あとは、妖魔将軍に取り消させた
アルチレ様の記憶を取り戻してあげなさい。」
「 アルチレ様は、あなたの事を敵だって洗脳されたけど、
あなたなら きっと元に戻してくれるね。 」
フリーゼは服を着ながら、そう言った。
「 私は、北にある氷の世界に行く事にするよ・・・ 」
フリーゼは、倒れている シズレンのところまで行き 耳元でつぶやいた。
「 よく聞いて・・・ アルチレ様を元に戻せるのは・・・
シズレン! あなたしかいないのよ! がんばりなさい・・・ 負けないで! 」
「 ふふっ。 そうだったね。」
「 あなたは、アルチレ様が見込んだ唯一の弟子だもんね。
きっと、なんとかするんでしょうね・・・ 」
「 そうでしょ? 猫さん♪・・・ 」
そう言葉を残して、フリーゼは姿を消した。
最後に、猫の方を見て、にっこり笑いながら・・・
猫が、つぶやくように鳴いた・・・
フニャ~~~♪
( 馬鹿者め・・・ スカートぐらい はいていけ・・・ )
( すまんな・・・ フリーゼ・・・ )
2009-06-23(Tue)
2006/04/10
静まり返った病院の中で・・・
最初に目を覚ましたのは 原 みつるだった。
「 いたたた・・・・ 」
原 みつるは、頭を押さえながら立ち上がって
静原 恋を 探した・・・
ベットはもぬけのから・・・ いったいどうなったのだろう??
ふと、窓の外を見た。
そこには、裸で横たわる 静原 恋の姿があった。
急いで外に出て、近づいてみると・・・
静原 恋は、とても やすらいだ顔をして寝ていた。
「 いい顔しちゃって・・・ いい夢でも見てるのか~~?」
シズレンの うれし涙は、治癒の涙・・・
シズレンは、小さな頃から、うれし涙を流したときは、
どんな傷でも とたんに回復したという・・・
凍りかけていた上半身も、あっという間に完治した。
そして、ほっとしたのか・・・
シズレンは、眠ってしまったらしい。
それほど、アルチレの声が うれしかったのだろう。
「 もう! しずったら・・・ 起きなってば!」
「 こんな姿で寝てたら、風邪ひくじぇ~~♪」
原 みつるは、静原 恋を背中に乗せて、
病室のベットまで運んだ。
「 さっ、さむ~~~いっ!!」
全身が凍りついていた 白倉 紗乃が目を覚ました。
気がつくと、ベットは水びたしになっていたが
白倉 紗乃は、なんともなかったように・・・
ただただ、驚いていた。
「 えっ! どうしたんだろ?? 水びたし・・・ 」
看護婦のしっぽで、凍らされた事も、なにもかも・・・
あの一瞬の記憶は 消されていた。

静原 恋が、目を覚ました・・・
「 きゃっきゃっ♪ どうして、しずちゃん裸になってるの?(プッ!」
白倉 紗乃は、元気に駆け寄った。
「 しずは、変態だじぇ~~。 すぐ脱いじゃうくせがあるんだよ。」
原 みつるも、笑いながらそう言った。
原 みつるも、先ほどの出来事の記憶が無くなっていった・・・
もしかしたら、アルチレが記憶を消したのかも しれないね。
やがて、フリーゼの記憶は 3人から消えていった。
そして、何もなかったように、元の時間に戻った。
ただ、ひとつ・・・
白倉 紗乃の体を むしばんでいた病気が
凍りついた時に、消滅したのか・・・
もう治らないと言われていた 白倉 紗乃が
すっかり、元気になっていた。
数週間がたったある日・・・
静原 恋は、病院を退院していた。
最近、嫌な事ばかり続いていたので
気分転換に久しぶりの一人旅。
昨日は、人里離れた森の奥に湧き出ている
肌がきれいになると言われる露天風呂につかって
心身ともに リフレッシュした。
今日は、さらに山道をのぼっていき、
神秘の 「 白龍の滝 」 と呼ばれる滝を見に
一人、誰もいない山道を歩いていた。
そんな時・・・
前から、一人の男の人が歩いてきた・・・
「 はてな? さっきまでは、誰もいなかった一本道なのに・・・」
静原 恋は、不思議に思ったが、その風貌に
土地の人なんだと思い声をかけてみた。
「 こんには♪ 今日はいいお天気ですね・・・ 」
男の人は、うつむいたまま返事をした。

「 そうじゃの。 でも、お嬢さん。 ここらへんの地面は
崩れやすいから、気を付けなされ。」
そう言うと・・・
男は、静原 恋の前で石につまづいて よろけた。
「 だっ 大丈夫ですかぁ??」
静原 恋は、その男に駆け寄り 肩を抱き上げた・・・
その瞬間・・・ 男は、静原 恋の左の胸を触った。
「 きゃっ! なっ・・ 何するんですかっ!!」
「 おおお・・・ すまなんだ・・・ 手が勝手に・・・ 」
静原 恋は、しばらく その男を見ていたが・・・
ちょっと、ぼけたおじいさんみたいな無邪気な
顔をするので 悪い人じゃないと判断した。
「 もおぉ~ 気をつけてくださいYO♪」
「 ほんに すまなんだ・・・ ゆるしておくれ・・・」
男は、何度も 謝りながら 山を降りていった。
口元にうっすらと笑みを浮かべながら・・・。
静原 恋は、また転ばないかと心配して
しばらく、男の背中を見ていた・・・ その時!!
「 くぅ~~~ッ!!」
急に、心臓に 燃えるような痛みが走り・・・・
静原 恋は、胸を抑えながら 苦しみだした!!
静原 恋は、張り裂けそうな胸の痛みに意識がなくなりかけた・・・
それもそのはず・・・
実は、男は 静原 恋の心に気を送ったのであった。
それも、シズレンのあこがれのアルチレの思い出の気を・・・
静原 恋の心の中で、ぐっすり寝ていたシズレンが
この気に、目が覚めたというわけである。
シズレンは、静原 恋の脳に残る
先ほどの男の残像をのぞいてみると・・・
それは、まさしくアルチレの姿であった。
シズレンが、取り乱すのも無理はない。
だって・・・ ずっとシズレンは アルチレに会いたかったのだから。
静原 恋は、気力をふりしぼって・・・
なんとか シズレンを封じ込める事ができたが、
まだ、頭は もうろうとしていた。
そんな気分の時は、シズレンの記憶が
静原 恋にもわかる事に気がついた。
( んん? さっきの男は、私の心の中にいる悪魔が
思いを寄せていたアルチレという男だったのかな?)
静原 恋の脳は、しばらく この悪魔の記憶を映し出していた。
それを 静原 恋は 意識がぼーっとしながら見ていた・・・
自分の中にいる悪魔が ・・・
シズレンという名前の女の子である事や
アルチレという男を好いている事や
その男が シズレンを守るために私の体に封印した
・・・という事が わかった。
そして、自分に体にいる悪魔シズレンがそんなに悪い奴に思えなくなった。
今まで、拒絶していた悪魔を、少しだけ受け入れようと
思った時、なぜか 心が軽くなったような気分になった。
静原 恋は、なんとかして・・・
さっきの男を シズレンに会わせてあげたくなった。
そして、先ほどの男を捜そうと 振り返り歩き出したとき・・・
ざざざざーーーーーっ!!

急に、足元の地面から土が爆発したように飛びかかってきて・・・
あっというまに 静原 恋を包みこんでしまった。
いつしか、土は元に戻り・・・
まるで なにもなかったかのように ただの一本道になっていた。
そして そこには、静原 恋の姿は なかった・・・・
静まり返った病院の中で・・・
最初に目を覚ましたのは 原 みつるだった。
「 いたたた・・・・ 」
原 みつるは、頭を押さえながら立ち上がって
静原 恋を 探した・・・
ベットはもぬけのから・・・ いったいどうなったのだろう??
ふと、窓の外を見た。
そこには、裸で横たわる 静原 恋の姿があった。
急いで外に出て、近づいてみると・・・
静原 恋は、とても やすらいだ顔をして寝ていた。
「 いい顔しちゃって・・・ いい夢でも見てるのか~~?」
シズレンの うれし涙は、治癒の涙・・・
シズレンは、小さな頃から、うれし涙を流したときは、
どんな傷でも とたんに回復したという・・・
凍りかけていた上半身も、あっという間に完治した。
そして、ほっとしたのか・・・
シズレンは、眠ってしまったらしい。
それほど、アルチレの声が うれしかったのだろう。
「 もう! しずったら・・・ 起きなってば!」
「 こんな姿で寝てたら、風邪ひくじぇ~~♪」
原 みつるは、静原 恋を背中に乗せて、
病室のベットまで運んだ。
「 さっ、さむ~~~いっ!!」
全身が凍りついていた 白倉 紗乃が目を覚ました。
気がつくと、ベットは水びたしになっていたが
白倉 紗乃は、なんともなかったように・・・
ただただ、驚いていた。
「 えっ! どうしたんだろ?? 水びたし・・・ 」
看護婦のしっぽで、凍らされた事も、なにもかも・・・
あの一瞬の記憶は 消されていた。

静原 恋が、目を覚ました・・・
「 きゃっきゃっ♪ どうして、しずちゃん裸になってるの?(プッ!」
白倉 紗乃は、元気に駆け寄った。
「 しずは、変態だじぇ~~。 すぐ脱いじゃうくせがあるんだよ。」
原 みつるも、笑いながらそう言った。
原 みつるも、先ほどの出来事の記憶が無くなっていった・・・
もしかしたら、アルチレが記憶を消したのかも しれないね。
やがて、フリーゼの記憶は 3人から消えていった。
そして、何もなかったように、元の時間に戻った。
ただ、ひとつ・・・
白倉 紗乃の体を むしばんでいた病気が
凍りついた時に、消滅したのか・・・
もう治らないと言われていた 白倉 紗乃が
すっかり、元気になっていた。
数週間がたったある日・・・
静原 恋は、病院を退院していた。
最近、嫌な事ばかり続いていたので
気分転換に久しぶりの一人旅。
昨日は、人里離れた森の奥に湧き出ている
肌がきれいになると言われる露天風呂につかって
心身ともに リフレッシュした。
今日は、さらに山道をのぼっていき、
神秘の 「 白龍の滝 」 と呼ばれる滝を見に
一人、誰もいない山道を歩いていた。
そんな時・・・
前から、一人の男の人が歩いてきた・・・
「 はてな? さっきまでは、誰もいなかった一本道なのに・・・」
静原 恋は、不思議に思ったが、その風貌に
土地の人なんだと思い声をかけてみた。
「 こんには♪ 今日はいいお天気ですね・・・ 」
男の人は、うつむいたまま返事をした。

「 そうじゃの。 でも、お嬢さん。 ここらへんの地面は
崩れやすいから、気を付けなされ。」
そう言うと・・・
男は、静原 恋の前で石につまづいて よろけた。
「 だっ 大丈夫ですかぁ??」
静原 恋は、その男に駆け寄り 肩を抱き上げた・・・
その瞬間・・・ 男は、静原 恋の左の胸を触った。
「 きゃっ! なっ・・ 何するんですかっ!!」
「 おおお・・・ すまなんだ・・・ 手が勝手に・・・ 」
静原 恋は、しばらく その男を見ていたが・・・
ちょっと、ぼけたおじいさんみたいな無邪気な
顔をするので 悪い人じゃないと判断した。
「 もおぉ~ 気をつけてくださいYO♪」
「 ほんに すまなんだ・・・ ゆるしておくれ・・・」
男は、何度も 謝りながら 山を降りていった。
口元にうっすらと笑みを浮かべながら・・・。
静原 恋は、また転ばないかと心配して
しばらく、男の背中を見ていた・・・ その時!!
「 くぅ~~~ッ!!」
急に、心臓に 燃えるような痛みが走り・・・・
静原 恋は、胸を抑えながら 苦しみだした!!
静原 恋は、張り裂けそうな胸の痛みに意識がなくなりかけた・・・
それもそのはず・・・
実は、男は 静原 恋の心に気を送ったのであった。
それも、シズレンのあこがれのアルチレの思い出の気を・・・
静原 恋の心の中で、ぐっすり寝ていたシズレンが
この気に、目が覚めたというわけである。
シズレンは、静原 恋の脳に残る
先ほどの男の残像をのぞいてみると・・・
それは、まさしくアルチレの姿であった。
シズレンが、取り乱すのも無理はない。
だって・・・ ずっとシズレンは アルチレに会いたかったのだから。
静原 恋は、気力をふりしぼって・・・
なんとか シズレンを封じ込める事ができたが、
まだ、頭は もうろうとしていた。
そんな気分の時は、シズレンの記憶が
静原 恋にもわかる事に気がついた。
( んん? さっきの男は、私の心の中にいる悪魔が
思いを寄せていたアルチレという男だったのかな?)
静原 恋の脳は、しばらく この悪魔の記憶を映し出していた。
それを 静原 恋は 意識がぼーっとしながら見ていた・・・
自分の中にいる悪魔が ・・・
シズレンという名前の女の子である事や
アルチレという男を好いている事や
その男が シズレンを守るために私の体に封印した
・・・という事が わかった。
そして、自分に体にいる悪魔シズレンがそんなに悪い奴に思えなくなった。
今まで、拒絶していた悪魔を、少しだけ受け入れようと
思った時、なぜか 心が軽くなったような気分になった。
静原 恋は、なんとかして・・・
さっきの男を シズレンに会わせてあげたくなった。
そして、先ほどの男を捜そうと 振り返り歩き出したとき・・・
ざざざざーーーーーっ!!

急に、足元の地面から土が爆発したように飛びかかってきて・・・
あっというまに 静原 恋を包みこんでしまった。
いつしか、土は元に戻り・・・
まるで なにもなかったかのように ただの一本道になっていた。
そして そこには、静原 恋の姿は なかった・・・・
2009-06-25(Thu)
2006/04/26
深い森の中・・・
白龍の滝に続く 静まり返った一本道・・・
その地面の下で・・・・
「 やれやれ・・・忠告をしたのに。。。
ここらへんの地面は
崩れやすいから、気を付けなされってな。」
毛むくじゃらで みみずのようなしっぽを持った奴が呟いた。
彼こそ・・・
第3の妖魔 土の 「モグ・ガイラ」
ガイラは、アルチレの親友で、
妖魔将軍に仕える妖魔の精鋭のひとりであった。
妖魔の中では、唯一 シズレンの秘密を
アルチレから聞いている人物であった。

ガイラは、アルチレの姿に変身して
静原 恋に近づいたのだった。
そして、アルチレから聞いていた思い出の気を
シズレンに送ったのだった。
ここは、土の中・・・
妖魔将軍も、アルチレの魂の一部を持った猫もいない。
ガイラのもっとも得意とする空間であった。
「 シズレンよ・・・ このままでは、お前は妖魔将軍には勝てない。」
「 悪いが、お前の眠っている力を引き出させてもらうぞ・・・」
目の前には・・・
気を失って、横たわっている シズレンの姿があった。
ガイラは、目を閉じて呪文を唱えた。
どどどどど・・・・・
無数の大きな岩のような土の塊が土砂崩れのように、
シズレンの体に向かって飛んでいった。
どどどどど・・・・・
ものすごい 土煙があたりをおおい隠した。
土煙がはれると・・・
そこには、大きな岩が無数にあるだけだった。
シズレンは、岩の下敷きになってしまった。
ガイラは、岩の方を見て言った。
「 こりゃ! いいかげんに目覚めるのじゃ・・・」
「 こんな攻撃でやられるようじゃ、妖魔将軍なぞ倒せんぞ。」
ガイラがいくら言っても・・・
岩はピクリとも動かない。
「 シズレンよ・・・アルチレが悲しむぞ・・・」
ガラガラガラ・・・・
岩が、急に崩れだし・・・
中から、シズレンが出てきた。

シズレンは、とっさに翼を広げて、身を守っていたのだった。
「 お前は・・・・ 誰だ・・・・」
シズレンは、懐かしい アルチレの匂いに似た
この妖魔にとまどっていた。
「 ほほう・・・ やっと出てきたのぉ・・・」
「 わしか?? わしは、御主を倒すよう妖魔将軍に使わされた者じゃよ。」
「 お前から・・・ 私のよく知っている匂いがするのは何故だ・・・」
「 ほお・・・ もしかしてアルチレとかいう妖魔の匂いかのぉ・・」
「 お前、アルチレを知っているのか!!」
「 知ってるもなにも・・・ 先ほど、奴を殺してきたところじゃよ。」
「 !!! 」
シズレンの体から、異常なほどの殺気がふくれあがっていく・・・
「 ほほぉ!! うわさには聞いていたが・・・」
「 ここまでの闘気を放つとは、なかなか やりおるわい。」
シズレンは、ガイラに飛びかかろうとした。
が・・・ シズレンの足は、土に捕まっていた!!!
「 ??? 」
「 いかんのぉ・・・ 目の前のものしか 見れないようじゃな 」
「 その土は、ちょっとやそっとじゃ放す事はできんぞよ。」
ガイラは、シズレンに近づいた。
「 どれ、ひとつ・・・ かわいがってやろうかのぉ・・・」
ガイラは、両手を振り回すと
まわりにあった たくさんの小石が宙に浮きあがり・・・
まるで、ライフルの一斉射撃のように、
次々と、シズレンに向かって飛びかった!!
シズレンは、猛スピードで向かってくる小石を
全て、手で跳ね除けた・・・
「 ほほう!! はたして、いつまで続くかのぉ・・・」
「 きゃ・・・・!」
まるで意思でももったかのように 小石は
落ちては、また宙に舞い
幾度となく、シズレンに襲い掛かった!!
さすがの シズレンも小石の数の多さには勝てず
次から次へと、小石の攻撃を受け始めた!!!
シズレンは、足が土に捕まっているせいで
逃げる事もできず・・・
翼を体の周りに囲うように丸めて
防御をしながら うずくまった。
どんどん小石の数が増え・・・
シズレンの姿が飛びかう石で見えなくなるほどになっていた。
「 おやおや・・・ いくら魔力が強くても、しょせんは お嬢さんよのぉ・・・」
「 しかたない・・・ ちょいとばかり早いが・・・
一気に殺してしまおうかの・・・ ほっほっほっ。」
ガイラは、そう言うと・・・
大きなとがった槍のような岩を宙に浮かせ
シズレンめがけて、投げつけた!!
どしゃっ!!!
大きな槍は、シズレンに突き刺さり
真っ赤な血があたり一面に飛び散った!!!
その噴き出した血は、ガイラの全身に かかった・・・
「 あちちちちっ!!!!」
一瞬にして、ガイラは、体中に やけどを負ってしまった。
「 こっ・・・ これは・・・ 溶岩??」
ガイラの体に飛び散ったのは・・・
シズレンの血ではなく、熱で溶かされた土であった。

そう。 シズレンは、灼熱のしっぽを
足元の土に刺して
熱で、溶かしていたのだった。
そして、間一発のところで、ガイラが投げつけた
大きな尖った岩をよけたのだった。
灼熱のしっぽの威力は凄まじく・・・
あれほど、攻撃してきた小石も
全て溶かしてしまっていた。
「 うおおおおっ!! おのれぇ!!」
ガイラは、目の前に現れたシズレンに飛び掛った!!
シャッ シャッ シャッ シャッ!!
「 ぎゃあああっっ!!」
ガイラの背中に、血しぶきが吹き出た!!
シズレンの翼が、刃のムチの形になり 円を描くように しなって、
ガイラの後方にまわり込み 背中を切り刻んだのであった。
「 お前も未熟だな・・・ 目の前の者しか見えてないんだ。」
シズレンは、ニヤリと笑った。
深い森の中・・・
白龍の滝に続く 静まり返った一本道・・・
その地面の下で・・・・
「 やれやれ・・・忠告をしたのに。。。
ここらへんの地面は
崩れやすいから、気を付けなされってな。」
毛むくじゃらで みみずのようなしっぽを持った奴が呟いた。
彼こそ・・・
第3の妖魔 土の 「モグ・ガイラ」
ガイラは、アルチレの親友で、
妖魔将軍に仕える妖魔の精鋭のひとりであった。
妖魔の中では、唯一 シズレンの秘密を
アルチレから聞いている人物であった。

ガイラは、アルチレの姿に変身して
静原 恋に近づいたのだった。
そして、アルチレから聞いていた思い出の気を
シズレンに送ったのだった。
ここは、土の中・・・
妖魔将軍も、アルチレの魂の一部を持った猫もいない。
ガイラのもっとも得意とする空間であった。
「 シズレンよ・・・ このままでは、お前は妖魔将軍には勝てない。」
「 悪いが、お前の眠っている力を引き出させてもらうぞ・・・」
目の前には・・・
気を失って、横たわっている シズレンの姿があった。
ガイラは、目を閉じて呪文を唱えた。
どどどどど・・・・・
無数の大きな岩のような土の塊が土砂崩れのように、
シズレンの体に向かって飛んでいった。
どどどどど・・・・・
ものすごい 土煙があたりをおおい隠した。
土煙がはれると・・・
そこには、大きな岩が無数にあるだけだった。
シズレンは、岩の下敷きになってしまった。
ガイラは、岩の方を見て言った。
「 こりゃ! いいかげんに目覚めるのじゃ・・・」
「 こんな攻撃でやられるようじゃ、妖魔将軍なぞ倒せんぞ。」
ガイラがいくら言っても・・・
岩はピクリとも動かない。
「 シズレンよ・・・アルチレが悲しむぞ・・・」
ガラガラガラ・・・・
岩が、急に崩れだし・・・
中から、シズレンが出てきた。

シズレンは、とっさに翼を広げて、身を守っていたのだった。
「 お前は・・・・ 誰だ・・・・」
シズレンは、懐かしい アルチレの匂いに似た
この妖魔にとまどっていた。
「 ほほう・・・ やっと出てきたのぉ・・・」
「 わしか?? わしは、御主を倒すよう妖魔将軍に使わされた者じゃよ。」
「 お前から・・・ 私のよく知っている匂いがするのは何故だ・・・」
「 ほお・・・ もしかしてアルチレとかいう妖魔の匂いかのぉ・・」
「 お前、アルチレを知っているのか!!」
「 知ってるもなにも・・・ 先ほど、奴を殺してきたところじゃよ。」
「 !!! 」
シズレンの体から、異常なほどの殺気がふくれあがっていく・・・
「 ほほぉ!! うわさには聞いていたが・・・」
「 ここまでの闘気を放つとは、なかなか やりおるわい。」
シズレンは、ガイラに飛びかかろうとした。
が・・・ シズレンの足は、土に捕まっていた!!!
「 ??? 」
「 いかんのぉ・・・ 目の前のものしか 見れないようじゃな 」
「 その土は、ちょっとやそっとじゃ放す事はできんぞよ。」
ガイラは、シズレンに近づいた。
「 どれ、ひとつ・・・ かわいがってやろうかのぉ・・・」
ガイラは、両手を振り回すと
まわりにあった たくさんの小石が宙に浮きあがり・・・
まるで、ライフルの一斉射撃のように、
次々と、シズレンに向かって飛びかった!!
シズレンは、猛スピードで向かってくる小石を
全て、手で跳ね除けた・・・
「 ほほう!! はたして、いつまで続くかのぉ・・・」
「 きゃ・・・・!」
まるで意思でももったかのように 小石は
落ちては、また宙に舞い
幾度となく、シズレンに襲い掛かった!!
さすがの シズレンも小石の数の多さには勝てず
次から次へと、小石の攻撃を受け始めた!!!
シズレンは、足が土に捕まっているせいで
逃げる事もできず・・・
翼を体の周りに囲うように丸めて
防御をしながら うずくまった。
どんどん小石の数が増え・・・
シズレンの姿が飛びかう石で見えなくなるほどになっていた。
「 おやおや・・・ いくら魔力が強くても、しょせんは お嬢さんよのぉ・・・」
「 しかたない・・・ ちょいとばかり早いが・・・
一気に殺してしまおうかの・・・ ほっほっほっ。」
ガイラは、そう言うと・・・
大きなとがった槍のような岩を宙に浮かせ
シズレンめがけて、投げつけた!!
どしゃっ!!!
大きな槍は、シズレンに突き刺さり
真っ赤な血があたり一面に飛び散った!!!
その噴き出した血は、ガイラの全身に かかった・・・
「 あちちちちっ!!!!」
一瞬にして、ガイラは、体中に やけどを負ってしまった。
「 こっ・・・ これは・・・ 溶岩??」
ガイラの体に飛び散ったのは・・・
シズレンの血ではなく、熱で溶かされた土であった。

そう。 シズレンは、灼熱のしっぽを
足元の土に刺して
熱で、溶かしていたのだった。
そして、間一発のところで、ガイラが投げつけた
大きな尖った岩をよけたのだった。
灼熱のしっぽの威力は凄まじく・・・
あれほど、攻撃してきた小石も
全て溶かしてしまっていた。
「 うおおおおっ!! おのれぇ!!」
ガイラは、目の前に現れたシズレンに飛び掛った!!
シャッ シャッ シャッ シャッ!!
「 ぎゃあああっっ!!」
ガイラの背中に、血しぶきが吹き出た!!
シズレンの翼が、刃のムチの形になり 円を描くように しなって、
ガイラの後方にまわり込み 背中を切り刻んだのであった。
「 お前も未熟だな・・・ 目の前の者しか見えてないんだ。」
シズレンは、ニヤリと笑った。
2009-06-25(Thu)
2006/05/10
「 こしゃくな・・・・」
ガイラは、そう言いながら・・・・
体を丸めた。
ドンッ!!
という音とともに、ガイラの背中が一回り大きくなった。
ドンッ! ドドン!!
みるみるうちに・・・
ガイラは姿を変えた。
しっぽも、4本になって ものすごい形相になった。

「 ふううう・・・・ この姿になったのは、何年ぶりかのう!!」
妖魔特有の、第2段階の覚醒であった。
妖魔一族は、覚醒するたびに、能力が10倍は増えるという。
「 シズレンよ・・・ 覚悟するがよい・・・」
ガイラは、両手を振り上げた!!
すると、ものすごい勢いで、シズレンの足元から
どろのような粘土状の土が、シズレンの体をおおってしまった。
「 まずは・・・ このやっかいなしっぽが邪魔じゃのう・・・」
ガイラは、そう言うと・・・ 粘土から出ているしっぽを
鋭い爪で、切り裂いた。
無残にも、シズレンのしっぽがバラバラに引き裂かれてしまった。
シズレンは抵抗しようとしたが・・・
どろのような粘土で、呼吸ができなくなっていた。
ガイラは手を雑巾でもしぼるようなしぐさをした・・・
すると、シズレンを包んでいた粘土がねじれ
ミシミシと音をたてながら・・・
シズレンの体を締め付けていった。
ねじれた粘土から、シズレンの翼が次々と姿を見せた。
「 ついでに、この翼も引っこ抜いてやろうかの・・・」
ガイラは、シズレンの翼をつかんだ・・・
ブチッ!! ブチッッ!!!
次から次へと・・・
シズレンの翼を引き抜いていった。
シズレンは背中から血しぶきをあげながら
あまりの激痛と呼吸困難の為に、心臓が限界に達していた。
「 ほれほれ・・・ どうした? シズレン・・・」
「これで、お前さんも 最後かのお??・・・・」
ミシミシ・・・・
なおも、シズレンの体を締め付ける粘土!!!
シズレンの体がどんどん硬直しはじめた。
極限の状態の中・・・ シズレンの脳裏に
一人の女性の姿が映った。
それはなんと、妖魔フリーゼの姿であった。
シズレンは、気を失いながらも、
最後の力を振り絞り・・・
全身から、ものすごい冷気を放出し始めた!!!
シズレンは、口から冷気を吐いた・・・
その冷気は、シズレンを包んでいた どろのような粘土を
みるみる・・・凍らせていった。
シズレンの能力のひとつである
「 痛みの記憶 」 とでも言うべきであろうか・・・
シズレンは、一度 身に受けた攻撃を
自分のものにしてしまう隠された能力を持っていた。
フリーゼに凍らされた時に、脳が記憶していたのだ。
そして、
シズレンの体に・・・
変化が現れた。
パキーーーーンッ!!!

凍らせた粘土が、弾け飛び・・・
中から、新しい姿をした シズレンが現れた!!!
体の模様も、色も明らかに違うその姿は
シズレンの第2の覚醒であった。
引き抜かれた翼の傷跡からは
新しく不気味な翼が生え・・・
引き裂かれたしっぽは、
新たに5本のしっぽとなって再生していた。
ピリピリ・・・
「 おおお・・・ すごい闘気を身につけておるのぉ・・・」
ガイラは、近くにいるだけで、
肌に痛みを感じるような シズレンの気に驚いた。
「 さすがは・・・ アルチレが誇りに思う弟子じゃったのぉ・・・」
「 どれ・・・ 最後の仕上げといくか・・・」
そう言うと・・・
ガイラは、全身にみなぎる力を
一箇所に 集中させ始めた。
第2の覚醒を終えた 妖魔 シズレン!!
しかしっ!!
シズレンでもなく、静原 恋でもない・・・
どちらの意識でもない 恐ろしいものが、
妖魔 シズレンの体を奪おうとしていた。
シズレンは・・・ 未知なるものに支配されようとしていた。
必死で、意識を取り戻そうとする シズレンであったが、
このままでは、完全に悪魔に意識を乗っ取られそうだ。
そうである・・・
妖魔の覚醒とは、自分との戦いでもあるのだ。
意識がなくなれば、悪魔の化身と化してしまう!!
それに、打ち勝った時、
真の妖魔になる事ができるのである。

心の奥底に眠る シズレンの 師匠 アルチレとの記憶と
人間である 静原 恋 の強い魂が・・・
そうは、させまいと、
第2の覚醒をした シズレンの意識の中で
必死で戦っていた!!!
どうなるっ?? シズレン!!!
一方、土の妖魔ガイラは・・・
究極の技を出すための闘気が
凝縮されて、体中に集まった!!
「 こしゃくな・・・・」
ガイラは、そう言いながら・・・・
体を丸めた。
ドンッ!!
という音とともに、ガイラの背中が一回り大きくなった。
ドンッ! ドドン!!
みるみるうちに・・・
ガイラは姿を変えた。
しっぽも、4本になって ものすごい形相になった。

「 ふううう・・・・ この姿になったのは、何年ぶりかのう!!」
妖魔特有の、第2段階の覚醒であった。
妖魔一族は、覚醒するたびに、能力が10倍は増えるという。
「 シズレンよ・・・ 覚悟するがよい・・・」
ガイラは、両手を振り上げた!!
すると、ものすごい勢いで、シズレンの足元から
どろのような粘土状の土が、シズレンの体をおおってしまった。
「 まずは・・・ このやっかいなしっぽが邪魔じゃのう・・・」
ガイラは、そう言うと・・・ 粘土から出ているしっぽを
鋭い爪で、切り裂いた。
無残にも、シズレンのしっぽがバラバラに引き裂かれてしまった。
シズレンは抵抗しようとしたが・・・
どろのような粘土で、呼吸ができなくなっていた。
ガイラは手を雑巾でもしぼるようなしぐさをした・・・
すると、シズレンを包んでいた粘土がねじれ
ミシミシと音をたてながら・・・
シズレンの体を締め付けていった。
ねじれた粘土から、シズレンの翼が次々と姿を見せた。
「 ついでに、この翼も引っこ抜いてやろうかの・・・」
ガイラは、シズレンの翼をつかんだ・・・
ブチッ!! ブチッッ!!!
次から次へと・・・
シズレンの翼を引き抜いていった。
シズレンは背中から血しぶきをあげながら
あまりの激痛と呼吸困難の為に、心臓が限界に達していた。
「 ほれほれ・・・ どうした? シズレン・・・」
「これで、お前さんも 最後かのお??・・・・」
ミシミシ・・・・
なおも、シズレンの体を締め付ける粘土!!!
シズレンの体がどんどん硬直しはじめた。
極限の状態の中・・・ シズレンの脳裏に
一人の女性の姿が映った。
それはなんと、妖魔フリーゼの姿であった。
シズレンは、気を失いながらも、
最後の力を振り絞り・・・
全身から、ものすごい冷気を放出し始めた!!!
シズレンは、口から冷気を吐いた・・・
その冷気は、シズレンを包んでいた どろのような粘土を
みるみる・・・凍らせていった。
シズレンの能力のひとつである
「 痛みの記憶 」 とでも言うべきであろうか・・・
シズレンは、一度 身に受けた攻撃を
自分のものにしてしまう隠された能力を持っていた。
フリーゼに凍らされた時に、脳が記憶していたのだ。
そして、
シズレンの体に・・・
変化が現れた。
パキーーーーンッ!!!

凍らせた粘土が、弾け飛び・・・
中から、新しい姿をした シズレンが現れた!!!
体の模様も、色も明らかに違うその姿は
シズレンの第2の覚醒であった。
引き抜かれた翼の傷跡からは
新しく不気味な翼が生え・・・
引き裂かれたしっぽは、
新たに5本のしっぽとなって再生していた。
ピリピリ・・・
「 おおお・・・ すごい闘気を身につけておるのぉ・・・」
ガイラは、近くにいるだけで、
肌に痛みを感じるような シズレンの気に驚いた。
「 さすがは・・・ アルチレが誇りに思う弟子じゃったのぉ・・・」
「 どれ・・・ 最後の仕上げといくか・・・」
そう言うと・・・
ガイラは、全身にみなぎる力を
一箇所に 集中させ始めた。
第2の覚醒を終えた 妖魔 シズレン!!
しかしっ!!
シズレンでもなく、静原 恋でもない・・・
どちらの意識でもない 恐ろしいものが、
妖魔 シズレンの体を奪おうとしていた。
シズレンは・・・ 未知なるものに支配されようとしていた。
必死で、意識を取り戻そうとする シズレンであったが、
このままでは、完全に悪魔に意識を乗っ取られそうだ。
そうである・・・
妖魔の覚醒とは、自分との戦いでもあるのだ。
意識がなくなれば、悪魔の化身と化してしまう!!
それに、打ち勝った時、
真の妖魔になる事ができるのである。

心の奥底に眠る シズレンの 師匠 アルチレとの記憶と
人間である 静原 恋 の強い魂が・・・
そうは、させまいと、
第2の覚醒をした シズレンの意識の中で
必死で戦っていた!!!
どうなるっ?? シズレン!!!
一方、土の妖魔ガイラは・・・
究極の技を出すための闘気が
凝縮されて、体中に集まった!!
2009-06-25(Thu)