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チチン・プイ♪



チチン・プイ♪
chichin・pui




不思議な事を想像するのが大好きな プイプイちゃん♪

森を抜けたところに突然現れる 素敵骨董屋さんで、
アンティークな こうもり傘と、古びたマントと帽子を思わず買ってしまった。

プイプイちゃんは、大喜びで・・ さっそく こうもり傘を差してみた。


すると・・・・



puipui01



体が、ふわふわ浮いちゃって・・・

どんどん どんどん  お空に舞い上がっちゃった。


どうやら・・・  この こうもり傘

プイプイちゃん♪を、どこかに連れていってくれるみたい・・・


プイプイちゃん♪は・・・

「 きっと 魔法のお城に連れていってくれるんだ♪ 」

って、思って、心が爆発しそうなほど ウキウキしてた。

 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

シマウマムシャムシャ♪


プイプイちゃん♪が、お空を飛んでやってきたのは・・・

メルヘンチックな おもちゃ屋さん。



不思議な事を想像するのが大好きなプイプイちゃんは、


「  きっと・・・ ここにある ヌイグルミさんたちが動くんだぁ♪ 」

って、つぶやいた。



すると・・・

プイプイちゃんの体が、ほんわり光った。





「  おやぁ~~  君は誰?  」


って、ヌイグルミのライオンが 急にしゃべりだした。



シマウマムシャムシャ



「   きゃあぁん♪ やっぱり~~♪  素敵~~♪  」



プイプイちゃんは、ヌイグルミが起き上がって、
話しかけてくれたのが もう嬉しくて嬉しくてっ!!

こうもり傘を振り回して・・・ 大喜び。


「  あたしは・・ プイプイ♪  あなたは・・? 」



そう プイプイちゃんが言うと・・  ヌイグルミのライオンは、


「  ボクの事を、シマウマムシャムシャ って呼んでたよ・・ 」



それを聞いた プイプイちゃんは、ちょっと考えて・・・



「  じゃあ・・・♪ ムーチャン♪ って呼ぶねっ!! 」 



ムーチャンは、プイプイちゃんと、一緒に・・・・
不思議な冒険に出かける事になった。

 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

ちっこい保安官♪



「  お~~いっ! わしも連れてけっ!! 」



プイプイちゃん と、ライオンのヌイグルミの ムーちゃん♪ が
こうもり傘につかまって、飛び上がろうとした時・・・

うしろから、声がした。


でも・・・・  誰もいない!!



「  変ね・・・  今、声が聞こえたんだけど・・・ ?  」


プイプイちゃんは、あたりを見回した。




「  ここじゃ!!  ここ・・・  」



プイプイちゃんは、耳を澄まして声がする方を見た。




トボトボ




「  おろかものめっ! わしが見えんのかっ! 」


そこには、値札をつけた体長7cmぐらいの ちっこいおじいちゃんがいた。




「  ちっちゃいね~~♪  」



パァーーン! パァァァーーン!


その、ちっこいおじいちゃんは・・・プイプイちゃんを自慢の鉄砲で撃った。

「  身のほど知らずめっ!  」





「  何?  いまの・・・ ? 」

プイプイちゃんは、ほっぺを掻きながら・・・ 質問した。





「  げげっ!!  玉が当たったのに死んでないのかっ! 」

「  わしの時代も終わりじゃのう・・・  」



って、トボトボと、帰っていこうとした。



「  じゃあ、あなたは、 トボトボ ね・・ ♪  」


って、プイプイちゃんは言うと・・ 
トボトボを、ポケットに入れた。



「  一緒に、冒険しよっ♪  」



名保安官 トボトボ が、仲間に加わった。





「  ふんっ! まぁ ヨボヨボ よりいいかっ・・・! 」


って、ちっこいおじいちゃんは ポケットから顔を出して
ちょっと笑いながら満足そうに言った。


 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

ふしぎな声が・・!


ちっこい保安官のトボトボも仲間になって・・・


「  さ~~て・・・ 夢の国へ出発だぁ~~♪  」



って、プイプイちゃんが・・ こうもり傘を開こうとしたら・・・


またしても・・・ 泣き叫ぶような声が聞こえた。



「   またぁ~?  」

メルヘンチックな おもちゃ屋さんは、不思議な事がいっぱい・・



耳を澄まして・・ 聞いてみると・・・



「  助けてください・・・・  」


なにやら 男の人の声が聞こえる。


「  あなたは、誰?? どこにいるの・・?? 」


プイプイちゃんと ムーちゃんは、
あたりをキョロキョロして探しまくった。




プイプイとムシャムシャ



「  私は、夢の城の王子です・・・  」



小さな声だけど、たしかにそう聞こえた。


プイプイちゃんは・・・ 王子と聞いて・・・真剣に探したら、


どうやら・・ ひとつのジグゾーパズルの箱の中から聞こえている。



「  ここの中にいるの・・? 」

って、プイプイちゃんは、ジグゾーパズルの箱を持って聞いた。



「   助けてください・・・  」


箱の中から・・・ 王子の声が聞こえた。



プイプイちゃんは、箱をあけてみると・・・

中には、ジグゾーパズルのピースがいっぱい入っていた。


 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

パズルの城・・・


夢見る少女 プイプイちゃん
シマウマムシャムシャのぬいぐるみの ムーちゃん と・・・
小さな保安官の トボトボ は、


「  助けてください・・・  」

って声が聞こえる ジグゾーパズル制作に 夢中になってた。



しばらくすると・・・

お城のような絵が現れた!!!





パズルの城



「  まさか・・・  夢の城??  きゃあああ~~~♪ 」



プイプイちゃんは、大喜びで はしゃぎながら・・・
ムーちゃんを抱きしめた。。。



そして。。。 いざ完成っ!! 


「  やった~~♪ 夢の城の完成だぁ~~♪ 」


喜んでいると・・・ 




「   ・・・・けてください・・・  」

って、声が、また聞こえた。

どうやら、このお城の中から聞こえてる。




「  どうやって、入るのかな?? 」


って、プイプイちゃんは、悩んだあげく・・・


小さな トボトボを見て・・・


「  トボトボ なら・・・ この扉にピッタリの大きさじゃない? 」


って、トボトボを 完成したパズルのお城の扉の上に置いた。



すると・・・  不思議っ!!!


パズルのお城の扉が開いて・・・・

中から まぶしい光が輝きだしたかと思うと・・・


プイプイちゃんたちは、お城の中に飲み込まれてしまった。


テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

ワンコロ執事。。


ジグゾーパズルを完成させた プイプイちゃんたち。。

ジグゾーパズルは、どこかのお城の絵だった。

ところが・・・ まぶしい光とともに、そのお城の扉が開いて
プイプイちゃんたちは、お城の絵の中に吸い込まれてしまった。



「  ここは、どこ??  夢のお城の中・・? 」

プイプイちゃんは、目を輝かせてあたりを見回した。



「  夢の城の王子さま~~ 助けに来ましたよぉ~~♪ 」

夢見る プイプイちゃんは、素敵な王子が出てくるのを想像して・・・
すっかり うかれ気分・・・



コツコツコツ・・・・


階段の上の方から・・・ 足音が・・・




「  よく、いらっしゃいました・・・ 」

「  人間が見えたのは、100年ぶりでございます。 うわああいっ! 」




ワンコロ執事



どこから見ても 犬の姿・・・


「  あなたは・・? 」


お城の中だけど・・・ 白馬に乗った王子さまが登場する!
と思ってた プイプイちゃんは、ちょっとがっかり。



「  この城の主の執事・・・ ワンコロ・ワンコ でございます。 」

上品そうな 犬の執事は、おじぎをしながら そう言った。



「  ここは、夢のお城?? 」

って、プイプイちゃんはたずねると・・・


「  それは、ご主人様に会われてみたら、わかりますよ・・ 」


と言って・・ ワンコロ執事は
プイプイちゃんを主のところまで案内すると言ってくれた。



「  ねぇねぇ・・ ムーちゃん。 いきなり求婚されたらどうするぅぅ?? 」


プイプイちゃんの 夢の妄想はおさまらない。。



ポケットの中で・・・ ちっこい保安官の トボトボが

両手を胸で合わせてお祈りしてるプイプイちゃんを見て 何気に つぶやいた。


「  こいつは・・ まれにみる おろかものじゃな・・・ 」


 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

お城の妖精♪
 

パズルの城の ワンコロ執事に連れられて・・・

プイプイちゃんたちは、お城の中を案内された。


すると・・・・

さっきから、うっすら半透明な浮遊物が・・・
窓からさしこむ木漏れ日に照らされて、姿が現れた。


どうやら、その姿を消す事ができる生きものは、

お城に使える お手伝いの 妖精たちだった。




プックリパックリ♪



「  あらっ!  お客様ですか・・・?  」


「  それでは、みんなを呼んで お食事の用意をしなくっちゃっ! 」



いつのまにか、プイプイちゃんのまわりにどんどん 妖精たちが姿を現した。 

そして、みんな プイプイちゃんにおじぎをした。





「  この娘たちは・・・ プックリパックリ♪ っていう妖精でございます。 」


と・・・ ワンコロ執事は、その妖精の一人を頭に乗せながら言った。





「  うわぁぁ~♪ かわいい・・ ♪ 」

プイプイちゃんは、プックリパックリ♪たちを、すごく気に入った。




「  今日の夕食は、腕によりをかけて、ご馳走をつくりますね・・♪  」

そういうと、プックリパックリ♪たちは、それぞれ散らばりながら・・
また、姿を消した。


 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

玉座の門番。


ワンコロ執事に案内されて。。 
パズルの城のご主人の部屋の前まで来たプイプイちゃん。


「  ああ~ やっと会えるのね・・♪ 私の王子さまに・・・ 」

プイプイちゃんは・・・ ひとりでもじもじしながら・・・
ワンコロ執事の背中に “の” の字を書きながらいった。



「  きっと・・ 私の助けを待ってらっしゃるんだわ♪ 」



プイプイちゃんは、不思議なおもちゃ屋さんで 聞いた

「 助けてください・・・ 」

っていう言葉が、今も耳から離れない・・



「  もしかして・・ 眠りの王子?? 」

「  プイプイが、キスしちゃったら目覚めちゃったりして~~♪ うっとり~♪ 」


またしても、夢見る女の子 プイプイちゃんの妄想が始まった。



「  早く会いたいっ!・・・  あれっ??  」


よく見ると・・・ この王室の扉・・・ ドアノブらしきものがなく、
押しても、叩いても・・・ いっこうに開こうとしない。



「  お客様・・ ここは特別の鍵でしか開かないのでございます。 」


って、扉をバンバン叩いている プイプイちゃんに
ワンコロ執事が言った。


「  特別の鍵って・・ ? 」


って、プイプイちゃんが 聞きなおすと・・
ワンコロ執事は振り返って、指をさした。


プイプイちゃんは、ワンコロ執事の指差す方を見ると・・・




龍神さま



いつのまにか、プイプイちゃんの後ろに
おかしな格好をした龍のおじさんが立っていた。


「  あっ! 鍵を持ってるっ! 」

プイプイちゃんは、その龍のおじさんが持ってるカギとカギアナを見つけた。



「 そうでございます。 この 龍神さま こそ・・・  扉の門番なのでございます。」


と、ワンコロ執事は、その龍神さまに おじぎをしながら そう言った。


 

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ジャンル :

パズル城の王子?!


ワンコロ執事が言うには・・・

この王室の扉の門番の龍神さま を笑わす事ができないと
扉が開かないらしい・・・


プイプイちゃんは、得意のダジャレを披露した。


「  ねぇ ムーちゃん♪・・・ こんな へんてこな龍 見たことありゅう?? 」


しーーーーーーんっ・・・



「  ねぇねぇ ムーちゃん! この龍の神様・・・ すごい変な顔してるよね・・? 」

「 これって、もしかして ドッキリカミラ?? 」



しーーーーーーんっ・・・



シマウマムシャムシャ(ライオン)のぬいぐるみのムーちゃん を使って
必死で龍神さまを笑わそうとしてる プイプイちゃん。


それを見ていた・・ 小さな保安官の トボトボ が・・・


「  えぇぇ~~いっ!  わしにまかせろっ!! 」


って言うと・・・


「  18番! トボトボ・・・ 浪花節を歌いますっ!」

って、言うと・・・ ピストルをマイク代わりにして・・・


「  逃~~げ~~た 女房にゃ~~ 未練は~ないが~~
お乳ほしがる~~ この子がかわいい~
子守唄など 苦手な俺だが~~ 馬鹿な おとこの~~なにわ~~ぶしっ・・ 」

ペチッっ!!


「  あんた、保安官のくせに!! 何歌ってんのよっ! 」


って、プイプイちゃんがつっこんだっ!




ガチャっ!!


なんと!! 龍神さまが トボトボの浪花節を聞いて・・
笑顔になって、手に持ってる鍵穴の玉に鍵を差し込んだ。



ギギギィィィ・・・・

って、王室の扉が開いた。



「  ああ~♪  やっと 夢の王子さまに会える~~♪ 」


って、プイプイちゃんはドキドキしながら 扉の中の王室に入った。




パズル城の王子




「  やぁ・・・! よくいらっしゃいました・・・ 」


「  カエル・・? 」

 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

悪者の正体??



「  カエルの王子さまなんて・・・ ヤダっ!! 」

プイプイちゃん♪は、めちゃめちゃ がっかり・・・


「  でも・・?  もしかして・・・ 」

「  悪魔の呪いで・・ カエルにされてるとか・・? 」

どうしよう・・・ そうだったら・・??


夢見る少女 プイプイちゃん♪は、ひそかにそう思っていた。


「  わたしのキスで・・ 素敵な王子さまになっちゃったりして・・ 」

でも、カエルのままだったら、損するし・・・


プイプイちゃん♪が、悩んでいたら・・・
また、あの声が プイプイちゃん♪の耳に聞こえてきた。



「  助けてください・・・  私は夢の城の王子です・・・・  」


どうやら、その声は・・・ 玉座の床から聞こえてくる・・・



「   うぎゃああ~~っ!!  」


その時・・  急に 小さな保安官のトボトボの叫び声がっ!!


なんとっ!! トボトボが カエルの舌に巻かれて・・
今にも食べられようとしていたっ!!!


プイプイちゃん♪は、必死になって・・・
そのカエルの王子の舌をつかんで、トボトボを助けようとした!!


プイプイちゃん♪が、頭にかぶっている魔法使いの帽子で
カエルの顔をふさぐと・・・・



ぼわわわ~~~んっ!!


って、カエルの王子が、姿を変えたっ!!



カエルのフェルトマスコット



「  カエルのフェルトマスコット ?? 」


プイプイちゃん♪たちは、あっけにとられていた。



「  どうゆう事・・? やっつけちゃったのかしら?? 」

「  もしかして・・ この子が悪者だったのかしら? 」


「  すると・・ 本物の王子さまは、今頃・・・ 」


夢見る少女 プイプイちゃん♪は・・・
素敵な王子さまが、目の前に現れる事を期待して・・

少し上を向いて、目を閉じながら、王子さまを待った。

 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

古びた壺から・・・


もうすぐ・・・ 素敵な王子さまがキスしてくれる・・・


プイプイちゃん♪は、少し恥らいながら・・・ 目を閉じてたけど・・
いっこうに、王子さまは、姿を現さない。



「  助けてください・・・・ 」


またしても、夢の城の王子の声が聞こえた。



プイプイちゃん♪は・・・ ふと、目をあけて・・・
声が聞こえてくる玉座の床を調べた。


床には、細工がしてあって。。。 一部がはずれるようになっていた。


プイプイちゃん♪は、床をはずすと・・・
中から、ほこりをかぶった古ぼけた壺を見つけた。




「  なんだろ・・? これ・・・ 」


「  もしかして・・ このフタを開けたら・・ 王子様が?? 」



「  きゃあああ~~ 興奮する~~~♪ 」


って、ドキドキしながら・・・ プイプイちゃんは フタを開けた。




ぼわわわ~~~んっっ!!



壺から、白い煙が!!・・・ そしてその奥から人の姿の影が・・



「  王子様♪ 助けに来ましたぁ♪ 結婚してくださいっ!! 」



夢見る少女プイプイちゃんは、真っ赤に照れながらそう言った。







「  あ~~~っ! 腰がすっきりじゃ~~! 」




王子????



壺から現れたのは・・・ へんてこなおじいさん。


「  ちょっとっ!! どうゆう事?? 」

「  王子さまじゃ、ないじゃんっ!! 」

 

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ジャンル :

パンダの杖♪


壺から現れたのは・・・ へんてこなおじいさん。


「  何を言っとるっ!! 正真正銘の王子だぞいっ! 」

「  そんな老けた 王子がいるわけないじゃんっ! プンスカっ!」


プイプイちゃん♪は、がっかりしながら言った。


「  100年も昔のこと・・・ わし、知らんわっ!! 」

「  あなた、100年も閉じ込められてたの?  あのカエルに・・・  」


プイプイちゃん♪は、びっくりしてそうたずねた。


「  あのカエルは、わしの恋人の ゴリランちゃん♪が作ってくれたものじゃ・・ 」
「  慣れない手つきでのぉ・・・ 一生懸命作ってくれたのじゃ! 」

「  ゴリランちゃん♪やぁぁ~~~~いっ!  」


急に、そのおじいちゃんは泣きながら叫んだ。


「  きっと生きていないよ・・・ 100年も経ってるから・・・  」
「  あなたが、生きてるのが不思議なのよ。 」


って、プイプイちゃん♪は、横目でおじいちゃんを見ながら言った。


「  わしは、王子さまに使える、優秀な魔法使いじゃからのぉ・・  」
「  生きてて、当然じゃいっ!  」


「  あなた、王子様じゃないじゃんっ!! 」


「  おろ?  そうじゃったぁ~~ 」


その おじいちゃんは、頭を掻きながら 舌をちょこっと出して言った。


「  ふんっ! 100年も経てば、ボケてあたりまえじゃいっ!! 」

「  でも・・・ 助けてくれてありがとじゃ・・・ お礼にこれをあげる。  」


って、その魔法使いのおじいちゃんは、
プイプイちゃん♪に、笹の葉がぐりぐり巻かれた 一本の杖を渡した。


「  それは、希望の杖じゃよ・・ 」

「  えっ?  希望の杖・・? 振ると願い事がかなうのかしら?  」


夢見る少女 プイプイちゃん♪は、笑顔になった。

そして・・・・


「  本物の王子さまが現れますようにぃぃぃ~~  」


って、言いながら・・ プイプイちゃん♪は、その汚らしい杖を振った。




ぼわわわ~~~んっっ!!


また、さっきみたいに、真っ白な煙が周りを包んだ。



「  きゃあああ~~ ドキドキしてきたぁ~~!! 」


でも、様子がちょっと変・・・
何か、とてつもなく大きな影が・・・・


プイプイちゃん♪は、現れたのを見上げた。



どど~~~~~んっ!!



パンパンパン♪




「  はぁ・・?  何、この大きな怪物パンダ・・・  」

プイプイちゃん♪は、再びがっかりした。

 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

ゲタヤマ ハゲロク


「  どうじゃあ!! すごいじゃろ~~  パンダの杖・・ 」

「  今なら・・・ 1億円でレンタルしてやってもよいぞっ! 」


って、魔法使いのおじいさんは、得意げに言った。



「   いらない!  」


プイプイちゃん♪は、考える事なくそう答えた。




「  おおお! なんとまぁ・・ あっぱれな・・ よろしいっ ただであげる。 」


って、無理矢理、おじいさんは、プイプイちゃん♪にプレゼントした。



「  そのジャイアントパンダは、パンパンパン♪ といってな・・・
そいつにお願いすると・・・ 本当に、願いがかなう時があるのじゃ・・・ 」


「  それに、怪力じゃで・・ お主を守ってくれようぞ・・ 」



夢見る プイプイちゃん♪は、願い事が叶うと聞いて・・・


「  じゃあ、プイプイ♪を 夢の国のお姫様にしてちょうだい♪ 」

って、パンパンパン♪に お願いをした。


パンパンパン♪は、大きくうなづくと・・・ 
ドロンっ!って、白い煙とともに姿を消して また杖に戻っていった。



「  今・・・ うなづいたよね♪  やったぁ~~♪ 」


プイプイちゃん♪は大喜び・・・・









「  で・・ どうして おじいさんは、100年も閉じ込められてたの? 」

って、プイプイちゃん♪は、たずねた。



「  おおおぉぉ あれは忘れもしん・・  あのカエル王子は・・・ 実は・・・  」

「 ゴリランちゃん♪が作ってくれたカエルのマスコットに、
ジョークのつもりで・・・ わしが魔法で、王子に変身させたのじゃっ・・・・ 」


「  それなのに・・・ だんだん凶暴になりおって・・・ 
気付いてみたら・・・ 閉じ込められとったんじゃ・・  いやっはっは・・ 」



魔法使いのおじいさんは、笑いながら寂しそうに言った。



「  そうじゃ・・・ お主、わしを一緒に連れて行ってくれぬか? 」

「  もしかしたら、どこかに ゴリランちゃん♪が生きとるかもしれん! 」


「  お主は、海賊王になると言う夢があるじゃろうが・・・
わしは、世界のどこかにいるゴリランちゃん♪を見つける冒険がしたい・・ 」




「  海賊王なんて一言も言ってないよっ!・・・

プイプイ♪は、夢の国のお姫様になる!! 」



「  でも、こんなしょぼくれた おじいさんを連れてるのかっこ悪い・・ 」


って、プイプイちゃん♪は、魔法使いのおじいさんを見て言った。




「  なにをぉ~  これなら どうじゃっ!! 」




ボンッ・・・ 



下駄山 ハゲ六




魔法使いのおじいさんは、黒っぽい猫の姿に変身した。



「  きゃああん♪  かわいい~~♪ 」

「  これなら・・・ 一緒に連れて行ってあげるっ! 」


プイプイちゃん♪は、その猫の手を持って、
ぶんぶん振り回しながら・・ 言った。




「   おじいさん・・・ 名前は、何って言うの・・? 」



猫の姿になった おじいさんは答えた。


「  わしは・・・ 下駄山 ハゲ六 じゃ・・・ 」




「  ・・・・・・・  」


テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

ブリキの里


なにわともあれ・・・ お城に平和が戻って・・・

今まで、あの カエル偽王子 に、封印されていた者たちが 元の姿に戻って、
その夜に、盛大なパーティが開かれた・・・




「  ええ~~ そんなぁ~~ ここは夢の国じゃないの~~? 」



プイプイちゃんは、下駄山ハゲ六 から話の一部始終を聞いて・・

このお城は・・ 夢のお城じゃなく パズルの城だった事にショックを受けた。


でも、夢の国では、素敵な王子様が待ってるのを夢見て・・・
プイプイちゃん♪は叫んだっ!!



「  それじゃ・・・ みんなで 夢の国へ出発ーーーーーーっ♪ 」



「  ゲーハ♪も一緒に行こっ♪ 」



「  おおいっ!! ゲーハは、やめて・・・ 」


猫の姿になった、魔法使いの下駄山ハゲ六 が、言った。




「  う~~ん・・・ じゃあ、ロクじい♪って、呼ぶっ!! 」


「  おおっ! それ・・ いいのぉ♪ 」


って言うと・・・ プイプイちゃん♪は、背中にライオンの ムーちゃん♪を担いで、
ポケットには、ちっちゃな トボトボ・・・ そして、肩に ロクじい♪を乗せて

こうもり傘を開いたっ!!



すると・・・ こうもり傘は、また・・・プイプイちゃん♪を天高く運んで、

まばゆい光とともに・・ ジグゾーパズルから飛び出し・・

さらに、 空高く 舞い上がったっ!!




「  次は、乗り物が欲しいな~~♪ 」

「  空飛ぶ龍の背中に乗って・・ 空を飛べたら・・・  」



プイプイちゃん♪は、ニッコリ笑いながら・・ そんな夢を心に描いた。


ふと、その龍の顔を思い浮かべたら・・・

うっすらと・・ あのパズルの城にいた、扉の門番の龍神の顔が・・・



「  あんなんじゃ、やだっ!  もっとかっこいいのっ!! 」



プイプイちゃんは、首を横に振りながら、龍神の顔を頭から削除した。






「  こうもり傘さん・・・  次は、どこに連れていくの~? 」


プイプイちゃんは、空の上から・・・ 地上を見下ろした。


その時・・・



ひゅ~~~~~~~ ぱぁぁぁぁ~~ん!!

ひゅ~~~~  ぱぱぁぁああ~~ん!!!!!



って、 プイプイちゃん♪の近くで 何かが爆発した。



プイプイちゃん♪は、その衝撃で気を失ってしまった。












「        ・・・・ 大丈夫 ・・・すか・・? 」



プイプイちゃん♪は、その声で、目が覚めた。



「  う~~~~ん・・・・  ここは、どこぉ~?  イタタタっ・・・ 」


プイプイちゃん♪は、頭を抱えながら 聞いた・・・






「  ブリキの里 ですよ・・・ 」




ブリキの里の住人




どうやら・・・ プイプイちゃん♪たちは、

空から落ちて・・・ ブリキの里っていう所に来ちゃったみたい・・・

 

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幸運のナット と 運命のボルト。



PA----N!

PAPAーーーーーーーN!!



プイプイちゃんたちが落ちた  ブリキの里は、
今が、夏祭りの真っ最中♪


昼間っから・・・ 打ち上げ花火の連発。




「  こりゃ・・・ うめぇのぉぉぉ~~  」


って、声がしたので、プイプイちゃん♪が振り向くと・・・・


ロクじいさん♪が、ジャンボたこ焼きを・・・
息もつかずに食べていた。



「  ちょっと、なに一人で食べてるのよぉぉぉ!  」

って、プイプイちゃんは、ヨダレをぬぐいながら・・・ うらやましそうに言った。




「  だって、わし・・・ 100年ぶりの シャバの食い物だし・・・ 」


ガリッ!!


「 おおおおおおお~~~!! 歯が・・・」




ロクじいさんの口から・・ ネジのボルトが出てきた。





「  ほほう・・・ 当たりをひきましたね・・♪ 」


プイプイちゃん♪を起こしてくれた ブリキのバッタがにっこり笑って言った。




「  当たりなの・・??  」


夢見るプイプイちゃん♪は・・・ 当たりと聞いて・・・

またまた、妄想をはじめた。



「  あ~~ん・・ 素敵な王子様が、このネジと引き換えに・・
プイプイの手にキスをして・・ ダンスを一緒に・・・って ♪  」


「  きゃああ~~♪ 素敵~~♪ 」

プイプイちゃん♪は、もじもじしながら嬉しそう・・・







すると・・・ 向こうの方でも、みんなが集まって・・ 歓声をあげた!


「  おお~~あた~~りぃぃぃ~~~~!!  」



よく見ると・・・ 射的場で、小さな保安官の トボトボが・・・

どうやら、一等賞の景品を、鉄砲で貫いたみたい。



「  1等賞の商品は、 幸福のネジの ナット だぁ~~♪ 」


ノリのいい、ブリキの里の住人のひとりが、大きな声で叫んだ。






「  ほほ~~ あなたがたは、よほどの幸運の持ち主かもしれませんね♪ 」


って、ブリキのバッタが、優しい笑顔でプイプイちゃんに言った。





「  あの 黒猫さんが当てたのは、運命のネジの ボルト ですよ・・ 」


「 幸福のネジの ナット と 運命のネジの ボルト が、ピッタリはまると・・
あなたがたに、幸せがおとずれますますよ。 」


って、説明した。




「  マジ・・?  やった~~~♪ 」



プイプイちゃんは・・・ 大喜び♪



「  その代わり・・・ 試してみて、サイズが合わなければ・・・
大切なものを、ひとつ失うんですけどね・・・ 」


って、ブリキのバッタは、付け加えた。



「  そんな~~・・・  」




きゃあああああ~~っ!!

                   きゃああ~~~
            きゃああああああああああ~~~~~





その時!!! 急に、お祭り広場が騒然としたっ!!



あんなに、楽しそうに盛り上がっていた ブリキの住人たちは・・
悲鳴をあげながら・・・ 四方八方へ逃げ出した。




「  大変だぁ~~っ!!  やつが現れたぁぁぁ~~っ!! 」




ブリキの里の住人2




ブリキの里の住人たちは・・・

みんなどこかへ行ってしまった。




のしっ!・・・ のしっ!・・・       

       のしっ!・・・ のしっ!・・・
 



何か、とてつもなく大きいものが、
プイプイちゃんたちに、近づいてきた・・・


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ジャンル :

大きなブリキのロボット。



のしっ!  のしっ!・・・


誰もいなくなった お祭り会場に・・・
大きな大きなブリキのロボットが現れた。


なんだか、楽しそうな顔をした ロボット・・・






ブリキのロボット




のしっ!  のしっ!・・・




そのロボットは、プイプイちゃん♪たちの方に向かってくる。



「  ねぇ・・・ ロクじい♪  あれ、止めれる~~? 」


プイプイちゃんは、腰を抜かしてしまって動けない。。




「  おやすい御用ですじゃああ~~ ! 」


って、猫の姿の ロクじい♪が 空中で大きな杖を出すと・・・



「  物体動作制御 ビ~~ム じゃああ~~ 」

って、言いいながら・・・・ 怪しい光をそのロボットにあてた。




すると・・・・


大きな ブリキのロボットの動きが遅くなって・・

身をかがめながら・・・ プイプイちゃんに顔を近づけて



ギギッ  ガガガアアアァァ・・・・



「  ボクモ・・・ ミン ガガガッ ト・・・ オマツリ・・ シタ・・・イ・ プシュゥゥ~~   」





ブリキのロボットは、止まってしまった。

 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

願いが反対になる?



「 ねぇ・・・ 今、この ロボット・・・
みんなとお祭りしたい・・って言わなかった・・? 」


って、プイプイちゃんは、仲間に聞いた。


プシュウウウウウウ~~・・・



すると・・・

動かなくなった、ロボットの顔が開いて、
中から、一匹の ブリキのカメレオン? が、飛び出した。



「  おいっ! 何するねんっ!! 」

「  オラが作ったロボットを こわしやがってっ!! 」




オセロン坊や




プイプイちゃんは、いきなり出てきた ブリキカメレオンにびっくりした。



「  いつでもこうだっ!!  オラは、みんなと遊びたいのに・・・ 」



それを聞いて、プイプイちゃんは、その子に聞いた。


「  さっき、みんなとお祭りしたいって言ったのは、君・・? 」




「  そうだっ! 文句あっかっ!! 」


「  オラが、生まれた時、カミナリが落ちたせいで・・・
オラが、望んだ事は、叶わなくなったのさっ!! 」



って、少し寂しそうに、そのブリキのカメレオンは言った。



「  名前あるの・・?  」

ってプイプイちゃんは、聞いた。




「  オラは、オセロン♪坊や さっ! 」


「 白黒が、いつもひっくりかえってしまうからさ・・・ 」



「  だから、みんなを怖がらせる為に、こんなロボットを作ったの? 」


プイプイちゃんは、大きなブリキのロボットを見ながら 言った。



「  オラは、驚かそうとしたんじゃないねん・・ 」

「 ただ、みんなと一緒に遊びたくて・・・ 」


って、オセロン坊や♪は、ポツリと言った。



プイプイちゃんは、オセロン坊や♪にいろいろ聞いた。


どうやら・・・ 最初のうちは、みんなと仲良しだったみたいだけど、
みんなと同じ事を、オセロン坊や♪が願うと・・・

みんなの願いが叶わなくなるって事で、
みんなから、仲間はずれにされちゃったみたい。

だから、こんなロボットを作って、自分だという事がバレないように
みんなに近づいたらしい・・・・





「  オラが願うと・・・ いつも反対の結果になっちまうのさ・・・ 」



「  オラは、このブリキの町が好きやし・・
みんなと一緒に、この町を発展させたいと思ってるだけやのに・・ 」






ドカアアアアアアンッ!!!


そのとき、急に・・・

お祭り会場の方で爆発音が響いたっ!!


プイプイちゃんたちは、びっくりして・・・
そっちの方をみたら、

花火置き場から火が出て・・・ 大爆発を起こしたみたい。

その爆発で・・・ ブリキの里の広場の
みんなが大事にしてる “ 自由の塔 ” が、今にもくずれそう・・




「  きゃあ~~ 」


その下には、隠れていたブリキの子供たちがいた。


テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
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絶体絶命っ!!



「  ちっくっしょ~~! オラが願いを言ったからや~~っ!! 」


ブリキのカメレオンの オセロン坊や♪ は、そう言いながら・・・
その子たちの方へ向かって 走り出した!!!



「  オラが!  オラが、町を発展させようと願ったからやっ!! 」


オセロン坊やは、泣きながら ブリキの子供たちを助けようと
危険をかえりみずに、くずれそうな 自由の塔の下に走って行った。



「  どうして、オラが願うと 反対の事が起こるんだ~~っ!! 」






「  きゃああああ~~~~!!!! 」


ブリキの里の住人3




「  ロクじいっ!!  なんとかしてっ!!!  」


プイプイちゃんは、崩れだした自由の塔を見ながら叫んだっ!!



「  物体動作制御 ビ~~ム~~~~~~~!! 」


魔法使いの ロクじい♪が 魔法を放った。




しかしっ!!

崩れてゆく 自由の塔のガレキは・・・ 少しスピードが遅くなっただけ!!

大きな無数のガレキは、下のブリキの子供たちに向かって落ちてゆく。






「  絶対にっ!! この子たちの命を守って見せるっ!! 」



「  奇跡 よ!! 起きてくれ~~!! 」



オセロン坊や♪は、子供たちにおおいかぶるように抱きしめながら・・・

真剣に、子供たちを助けようと願いながら叫んだっ!








「  チチンプイ~~~~っ!!!! 」



プイプイちゃんは、オセロン坊や♪に向かって、パンダの杖 を振り降ろした。





ドガラガラ・・ ドン!ガラン!!
ゴロゴロガラーン!!




自由の塔は、跡形もなくなるほど

オセロン坊や♪とブリキの子供たちの上に崩れ落ちたっ!!!

 

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奇跡の願いの反対は・・?



ガラン! ガラン・・・


真っ白な土ぼこりがあたり一面に広がり・・・

ブリキの里のシンボルとでも言うべき 自由の塔が崩壊した。


そこには、塔の瓦礫の残骸だらけ・・・


とてもじゃないけど、オセロン坊や♪たちの生存が絶望と思われた。



プイプイちゃんのパンダの杖も どうやら間に合わなかったみたい・・・

瓦礫の山は、静まり返っている。





「   パンパンパン♪・・・ 間に合わなかったのかしら? 」


プイプイちゃんは、パンダの杖を見ながら言った。





そこに 隠れていた ブリキの住人達が出てきて・・・



「  くそっ! あいつのおかげで、町がめちゃめちゃだっ! 」


「  奇跡なんて起こるわけがないのさっ! 」


「  あの子供たちには、罪がないのに・・・ かわいそうな事をしたよ。 」



「  そもそも、あいつさえ来なければ、花火も爆発しなかったんだっ!! 」




ブリキの住人たちは、この大惨事をすべて、オセロン坊や♪のせいにした。





誰も助けようとしなかったのに・・・

唯一、オセロン坊や♪だけが、子供達を助けようと飛び出したのに・・・








ドッカアアアアアーーンっ!!





ガランゴロン
(所要時間 2分25秒のイラスト・・ ぷっ!)




その時、崩れた自由の塔の残骸の破片が、飛び散り・・・


中から・・・ 怪物 ジャイアントパンダの パンパンパン♪が現れたっ!!




「  パンパンパンだ~~っ!!  」


プイプイちゃん♪は、大きな目を開いて、そう叫んだっ!!




パンパンパン♪の手の中には、3人のブリキの子供と・・

オセロン坊や♪が、気を失って倒れていたけど・・ 全員、無事だった!!





「  よかったぁ~~♪ さすが、希望の杖だね・・ 」


プイプイちゃんは、その杖をくれた ロクじい♪に言った。





オセロン坊や♪が目を覚ました。



「  あの子供たちは助かったのかっ!! 」



オセロン坊や♪は、飛び起きながら プイプイちゃんに聞いた。


そして、横で寝ている 子供たちを見つけて、ほっとした。



「  お前たちが、助けてくれたんか?? 」


オセロン坊や♪は言った。




「  ううん・・・  あなたが、この子たちを命を守ったんだよ・・・

だって、奇跡を起こすって 願ったじゃない・・ ♪ 」




プイプイちゃん♪は、優しく答えた。





「  不思議だ・・ オラの 願った事が反対になるという この呪いは、

どんな魔法を使ってでも、結局、反対の結果になるはずやのに・・・ 」



オセロン坊や♪は、 首をかしげた。





プイプイちゃんが、オセロン坊や♪に笑顔で言った。



「  奇跡(きせき)の反対って・・・ なぁに? 」




オセロン坊や♪は、考えた・・・・



「  キセキの反対・・・ ?? 」

「  キ・セ・キ・・・ の反対は、  キ・セ・・・キ・・  」




「  ねっ・・ だから、奇跡が起こったのよ ♪  」



プイプイちゃん♪は、オセロン坊や♪の肩を抱きながら 笑顔で言った。




「  おおおお~~~~・・・・・  おおおお~~・・    」


オセロン坊や♪は、うれし泣きの大泣きをした。


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空飛ぶ ピンク色。



「  なんや・・ お前ら  空を飛ぶ船が欲しいのか? 」



すっかり プイプイちゃんたちと仲良くなった ブリキのカメレオンの オセロン坊や♪



「  ちょうど出来たばかりの 船があるで、お前らにやるわっ! 」



って、オセロン坊やは、奇跡の出来事が嬉しかったのか・・・
気前よく、プイプイちゃんに言った。




「  ほんとっ??  うれしい・・・♪ 」


プイプイちゃん♪は、大喜び・・・



オセロン坊やの、秘密工房に行ってみると、それはあった。




「  お~~っ!!  かっこいいっっ!!  」




チクビー♪



それは、ブリキで出来た、カブトムシの飛行艇!!



「  へんちくりんな ビートル・・・  略して チクビー♪ やっ!! 」



オセロン坊やは、自慢げに言った。



「  ピンク色だね ♪ 」



さっそく、プイプイちゃん一行は、それに乗り込んだ。







「  あなたは、これからどうするの・・?  」



プイプイちゃんは、オセロン坊やに聞いた。




「  オラは、このブリキの里に残って・・・
今までのように、みんなに嫌われながら過ごすさっ・・ 」


って、オセロン坊やは、ちょっと寂しそうに言った。




「  それが、あなたの願い・・? 」



「  そうやでっ!! 」







そこへ・・・ ブリキの里の住人たちが続々と現れた。



「  お前のおかげで、祭りがメチャメチャだっ!! 」

「  この、疫病神っ!! お前なんか どっか行ってしまえっ!! 」



ブリキの里の住人たちは、オセロン坊や♪の願いで
子供たちが救われた事を知らない。


それどころか、オセロン坊や♪に向かって、小石を投げて・・・
出てくようにしむけた。




「   いたた・・・  」


オセロン坊や♪は、頭をかかえながら・・・ 逃げ惑っている。





「  オセロン♪・・・ 乗ってっ!! 」


って、プイプイちゃんは、チクビー♪に乗りながら・・手を差し伸べた。



オセロン坊や♪は、みんなに追われながら・・・
プイプイちゃんの手を取った。

そして・・・ 空高く チクビートル♪は、舞い上がった。





「  一緒に冒険しようよ♪ 」


プイプイちゃんは、オセロン坊や♪を誘った。





「  ・・・・・・・  」

「  そうやな・・・ そうする方がいいかもしれんなぁ・・ 」

「  やっぱし、オラの願いは叶わんのさかい ・・ みんなに迷惑かけるだけや・・」




ブリキのお祭り広場に集まったブリキの住人たちの怒った顔を見ながら
オセロン坊やは、つぶやいた。



こうして、願い事がいつも反対になる オセロン坊や♪が、

プイプイちゃんの仲間に加わって、一緒に旅をする事になった。







「  こうやって、みんなに嫌われながら・・ 出て行くのもいいかもなぁ!! 」

「  その方が・・・ かえって、スッキリするわっ! 」



オセロン坊や♪は、船の上から・・ ブリキの住人を見てた。







「  ありがと~~~ 」



その時・・・ 広場のすみっこの方で・・ 

オセロン坊や♪が助けたブリキの子供たちが
オセロン坊や♪を見上げながら そう叫んでいるのが・・・ 聞こえた。






「  みんなから、嫌われる願いも 叶わんのやな・・  」



オセロン坊や♪は・・・ 涙をこぼしながら
子供たちにちいさく手を振った。


 

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動く 虹・・・・


プイプイちゃんたちは・・・ オセロン坊やが作った飛行艇
チクビー♪に乗って、空を飛んでいた。


すると、前方に、大きな虹が見えてきた。




「  きゃあ~ 虹じゃんっ! 行ってみよ~~♪  」

って、プイプイちゃんは、大声で叫んだ。



「  きっと、あの虹を渡れば、夢の国へ行けるんじゃないかなぁ~~♪ 」


プイプイちゃん♪はワクワクした。



「  おい~~!  あの虹・・・・ ちょっとおかしいぞいっ! 」


って、魔法使いのおじいちゃんのロクじいが言った。




確かに、ちょっとおかしい。


虹って言えば・・・ 円弧を描いているものなのに・・・
その大きな虹は・・・空のてっぺんから一直線に地上へと伸びている。



「  動いてるやんけっ! 」


オセロン坊やも、チクビーを操縦しながら、その虹を見て言った。



「  うわぁぁ~~♪ おもしろそう・・・ もっと近づいてっ! 」


って、プイプイちゃんは、オセロン坊や♪に抱きつきながら言った。






虹のところまできた、プイプイちゃんたち・・・



「  水が流れるように・・・ 七色の光が動いてるね♪  」


って、不思議そうに虹を見てた その時だった。





ちりんちりんちりん~~ ♪

ちりんちりんちりん~~ ♪

ちりんちりんちりん~~ ♪



「  イヤッホ~~~~~ッ!!! 」
 


って、鈴の音とともに・・・大きな叫び声をあげて


虹の上の方から、何かが滑ってきた。




包帯ネコ



「   ギャハハハハ~~~~っ!!  」



って、言いながら・・・ ピンク色の生きものが
プイプイちゃんたちの目の前を滑り台みたいに、虹の上をすべっていった。







「  今の・・・・ 猫だよね・・・  」


って、プイプイちゃんは、オセロン坊やに聞いて確かめた。




「  包帯だらけの猫に見えたけど・・  あれはなんやったんやろ?? 」


って、地上に向かって滑っていく生きものを見下ろしながら言った。




「  ちょっと、虹の上に・・・ 降りてみようか??  」


好奇心満載少女の プイプイちゃん♪は言った。

 

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天の国の天使♪



「  落ちたら怖いから・・・ ロクじい♪ 先に下りて・・・ 」



って、プイプイちゃん♪は、猫の姿になってる ロクじい♪を
虹に向かって ほうり投げた。




「  おいおいおい~~~~~っっ!!  」



ロクじい♪は、手と足としっぽをバタバタさせながら・・・


見事、虹の上に 着地成功!




「  こりゃあ~~! 心臓が飛び出たぞっ! 一瞬!! 」


ロクじい♪は、七色の光が動いている不思議な虹の上で・・
心臓を押さえながら・・・ プイプイちゃんに怒って言った。




「  どうやら、大丈夫そうね・・・ 」


って、言うと・・・  プイプイちゃん♪は、虹に飛び込んだっ!!




ずぼぼぼぼ・・・・・



虹に飛び込んだプイプイちゃんの体は・・・

どんどん沈んでいって・・・



スポッ!!


って、虹の下から、地上に向かって落ちていく・・・



「  あれっ?  なんでぇ~~~~~~~ ?? 」


って、プイプイちゃんは、落ちながら・・・
あわてて・・・ こうもり傘を開いたっ!!




プイプイちゃん♪が、素敵骨董屋さんで買ったこうもり傘は
空を飛べる。



ふわふわふわ・・・・



って、プイプイちゃん♪は、虹のところまで戻ってきて、



「  どうして??  ロクじい♪は虹に乗れるのに・・・ 」



って、不思議そうに顔をかしげた。




「  もしかして・・  ロクじい♪ 魔法使ってるの?? 」


って、プイプイちゃん♪が、平気な顔して虹の上にいる
ロクじいに聞いた。




「  おろっ・・? そうか・・  わし・・・ 知らんうちに使ったんじゃろか? 」


「  もうっ!! 魔法使ったなら言ってよ! 死んじゃうとこだったじゃんっ! 」




「  でも、わし・・・ 使った覚えがないんじゃよぉぉお~~  」






そのとき・・・



「  おいっ! オマエっ!!  おどかすなよっ!! 」


って、後ろから声がした。



プイプイちゃんは、こうもり傘をさしながら振り向いた。



天天



「  落ちたかと思って、ビックリしたがやっ!! 」



って、ほっかむりをした 変なやつが空を飛んでた。





「  あなたこそ!!  なんで飛んでるの?? 」


って、プイプイちゃんは、おどろいて言った。





「  オレは、天の国 の天使だからな。 飛んでて あたりまえだっ! 」


って、腕を組んで、自慢げに言った。






「  天使ぃぃ~~~?? 」



プイプイちゃん♪と、虹の上にいるロクじい♪と・・・
チクビーを操縦してるオセロン坊や♪が 同時に聞きなおしたっ!!


 

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天の国に行きたいっ!!


このへんてこな天の国の天使の話によると・・・

天の国は、この七色に光る虹の川を昇っていった先にあるという。




「  ねぇ♪  さっき・・・ 虹の上に乗ろうとしたら 落ちたよっ!! 」


って、プイプイちゃんは、天の国の天使に言った。




「 そりゃ、あたりまえだがやっ!  オマエ 生きとるんだろう!!! 」


って、天の国の天使は言った。




「  えっ?? 生きてると あの虹に乗れないの?? 」


って、プイプイちゃんは、虹の上に乗ってる ロクじい♪を見ながら言った。





「  おお?? じゃあ わし・・・ 死んどるんかぁぁ?? 」



ロクじい♪は、ショクを受けたっ!!




「  ロクじいっ!! あなた 死んでるんじゃんっ!! 」

「  ボケすぎなんじゃないの~~? 」



って、プイプイちゃんは、大笑いして言った。




「  考えてみたら・・ 100年も 壺の中に閉じ込められてたから、

ロクじい♪ 死んでて、当然かもね~♪ 」





「  その猫は、不思議な力で肉体があるように見せかけてるだけ・・ 」


「  たまにいるんだ! 強い魔力を持った魔女も昔 そうだった。 」



って、天の国の天使は、ロクじい♪に向かって言った。




死んでる事を明かされて・・・ ショボくれてた ロクじいだけど、

強い魔力を持っていると褒められて、急に元気になった。 








「  ねぇ♪ 天天(てんてん)♪ 天の国に行きたいっ!! 」


好奇心満載の夢見る小女 プイプイちゃん♪は、
きっと天の国には おいしい物がいっぱいあると思い。。。 そう言った。




「  天天・・?   オイラの事きゃ? 」


「  天の国は、生きてるものは行けない決まりになっとるがや・・ 」



って、天天♪は、プイプイちゃんに 無理って言った。




「  だって、どんな所か 見てみたいよね~~♪  ねぇ~ オセロン♪ 」


プイプイちゃんは、チクビーに乗ってる オセロン坊やに聞いた。





「  やめときっ!! 死人がいっぱいいるんやで~~

そんなん怖いやんっ!!  オラは、絶対 行かへんからなっ!! 」



って、臆病者の オセロン坊やは、首を横に振りながら言ったっ!





「  オセロン・・・  それが、あなたのホントの願い?? 」



って、プイプイちゃん♪は、ニコっ!て笑いながら言った。







「  わかった!! 連れてったるがや!  そんかわり内緒だぞっ! 」



急に、天の国の天使・・・・ 天天♪は、プイプイちゃんたちに言った。







「  さすが、オセロン♪・・・  願いが反対になる~~♪ 」



って、プイプイちゃんは、喜びながら言った。











プイプイちゃん一行 は、飛行艇 チクビーに乗って
天の国の天使 「天天♪」 についていき、虹の頂上に向かった。





「  げげっ!! やばっ!! 門番がいるがやっ!! 」



天天♪は、天の国の門のところにいる門番を見つけた。







じゃああ~~~んっ!!



門番



門番は、天天♪を見つけると・・



「  おいっ! そこのムラサキ!!  」

「  おちこぼれの身分が、ここで何をしとるっ!! 」






「   ひえぇぇぇぇえええええ~~~!!  」



天天は、こそこそ~っって、 プイプイちゃんの背中に隠れた。





門番は、プイプイちゃんたちを見つけると・・・




「  おまえら、こんなところに何のようだっ!! 」



って、怒りながら言った。


 

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アカ天使? プイプイ



「  へへへ・・・ 門番どの・・・ 実は こいつらが 天の国へ入りたいって言いまして・・ 」

って、天天♪が、頭をかかえながら申し訳なさそうに言った。



「  ねぇ♪ ナマズさん♪ 天の国に入れてよ~♪ 」

って、プイプイちゃんは 天の国の門番に言った。



「  誰が ナマズじゃっ! ばかものっ!! 」

「  よそものは、どこかへ行ってしまえっ!! 」

「 おいっ! そこのムラサキのおちこぼれ天使!
さっさと、こやつらを追い出さんかっ! ばかものめっ!! 」


って、ナマズ?・・ 天の国の番人が怒りながら言った。


「  ちぇっ・・  ケチケチしちゃって・・!! 」

って、プイプイちゃん♪は言いながら・・・
一行は、虹の川に戻った。




「  あなた、ムラサキって呼ばれてるの? おちこぼれだって・・ 」

って、プイプイちゃんが、天天♪に聞いた。


「  天の国の天使には、七つの階級 があるんだがや。
アカ、オレンジ、キ、ミドリ、アオ、コン、ムラサキ ってな・・ 」


「  オイラは、一番下っ端の ムラサキだがやっ! 」

って、天天♪が、教えてくれた。


「  あなた・・・ おちこぼれなの? ぷっ。 」

って、プイプイちゃんは、笑いながら言った。


「  オイラ・・  馬鹿だでな! 」

「 ・・・・・・   ほっとけっ! 」


「  それにしても、あのナマズヒゲ! えらそうにしちゃって! 」

「  よおしっ!! こうなったら、絶対に天の国に入っちゃうっ!! 」

って、プイプイちゃんは、言った。


「  ねぇ・・ 天天♪ どうやったら入れるの?? 」



すると・・・ そこへ・・


「 待て待て~~~~ オレも連れてってくれ~~! 」

って、声がした。


プイプイちゃん♪たちが、振り向くと・・

さっき、虹の上を滑っていった 包帯だらけの猫が
また、虹を上ってきながら叫んでいた!


「  お願いだっ!! 天の国に行かなきゃ・・・ 
ギャアアア~~~~っ!! 」

その猫は、そう言いながら・・・
また、虹の上を滑り台のように、滑り落ちていく。


「  ロクじい♪  止めてっ!! 」

って、プイプイちゃんが言った。


「  物体動作制御 ビ~~ム~~~~~~~!! 」

ロクじい♪は、お得意の魔法を放った。


天天♪が、その包帯猫をつかんで・・・
プイプイちゃん♪のところまで運んできた。


「  ありがとニャン! 」


「  あなた・・・ さっきも 滑ってたよね・・? 」

って、プイプイちゃん♪は聞いた。



「  オレは、天の国へ行きたいのに・・・
何回登っても、すぐに地上まで戻されてしまうんだっ!! 」

って、包帯だらけの猫はプイプイちゃん♪に言った。


「  そういえば・・・ どうしてこの猫
生きてるのにこの虹の上を渡れるの?? 」

って、プイプイちゃんは、天天♪に聞いた。


「  この猫は、死ぬか生きるかの瀬戸際にいるんだがや! 」
「 でも、まだ死んでないから、地上へ返されるんだと思う。 」


「  頼むっ!! オレを天の国へ連れてってくれっ!! 」
「  会いたい奴がいるんだっ!!  お願いだっ! 」

って、その包帯だらけの猫は言った。


「  わかったよっ!! プイプイが連れてってあげるっ!! 」


あまりにも、真剣に訴える猫を見て・・・
プイプイちゃんは、決心した。


「  天天♪  どうしたら天の国へ入れるのか教えてっ!! 」

って、プイプイちゃんは、天天♪にお願いした。


「  そうは言っても、あそこを通れるのは・・・・
エリート天使の アカ天使だけだがや。 」

天天♪は、困った顔をして言った。







「   へっへっへ~~♪  似合うぅ?? 」

プイプイちゃんは、仲間たちに聞いた。


「  お似合いじゃいっ!! 」

小さな保安官のトボトボが、プイプイちゃんを見て笑いながら言った。



アカ天使? プイプイ




「  エリート天使・・・ アカ 天使の プイプイ♪で~~すっ! 」

プイプイちゃんは、ロクじい♪の魔法で・・・
天の国の天使の中で、一番優秀な アカの天使に変身させてもらった。


「  うまい事やってくれよ・・ バレたら オイラどうなるか・・ 」

天天♪は、オロオロしながら そう言った。


「   まかせといて♪  」



 

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天の国の中へ・・・


「  ねぇ・・ あなたは、どうして天の国に行きたいの・・? 」


って、プイプイちゃん♪は、包帯だらけの猫に聞いた。



「  オレを、こんな姿にしやがった奴を 殴りに行くのさっ!! 」


プイプイちゃん♪は、ちょっとびっくりしたけど・・・
その猫の思いつめてる姿を見て、応援したくなった。




「  じゃあ、見つからないようにプイプイの服の中に隠れて! 」


って、プイプイちゃん♪は言うと・・・
包帯だらけの猫を赤い服の背中に入れた。




「  あなたも 来るのよぉ~~ ♪ 」


そして、プイプイちゃんは、ムラサキ天使の 天天♪に言った。



「  オッ  オイラもかっ??  」

「  見つかったら・・ オイラ・・ すごい罰をうけるんだぞっ! 」


天天♪は、ものすごく嫌がった!!!



「  あなた、透明になれるんでしょ・・♪  」


って、プイプイちゃんは言った。


「  オマエっ!!  どうして、それを知ってるっ!! 」


天天♪は、びっくりして言った。


天天♪が最初に現れたときに、プイプイちゃん♪は
それを見ていた。


「  ちっ!  しょうがないなっ・・・  

実は、オイラも一度、天の国の中へ行ってみたかったんだがやっ! 」



そうゆうと、天天♪は、姿を消して・・・
プイプイちゃんとともに、再び あのナマズの門番がいる所に行った。




「  おいこらぁっ!!  ナマズヒゲっ!! 」


いきなり プイプイちゃん♪は、門番に向かって言った。


(   ひえぇぇぇぇえええええ~~~!!  )


透明になってる 天天♪は、プイプイちゃん♪の後ろで
声を出さずに 驚いた。



「  おまえ~~! こいつが、天の国から脱走しておったぞっ!! 」


って、プイプイちゃん♪は偉そうな態度で、
天の国の ナマズの門番に、ロクじい♪の首を掴んで差し出しながら・・
怒って言った。


「  もっ!  申し訳ありませんっ!! アカ天使殿~~~っ! 」

さっきまで、いばってた ナマズの門番は、
ひれ伏しながら・・・・ そう言った。


「   もういいっ!! 私が中に届けるから 門をあけなさいっ!! 」


って、プイプイちゃん♪は、すっかり アカ天使になりきって
門番に命令した!!



「   ははっ! おおせの通りにっ!! 」


って、言いながら、門番は 天の国の門を開けたっ! 




プイプイちゃん♪たちは、まんまと天の国の中へ入っていった。



「   どう? どう??  簡単に入れちゃったぁ~っ♪  」


って、プイプイちゃん♪は、嬉しそうに言った。



「   オマエ・・ ムチャクチャ度胸があるがやっ!  」


透明になってる天天♪が、プイプイちゃんの耳元で小さくつぶやいた。



「   おい~~~~っ!  結局、わしも中に入ってまったじゃねぇか~! 」


って、魔法使いの ロクじい♪が、プイプイちゃん♪を見ながら
うらめしそうに言った。


「  いいじゃんっ!  ロクじい♪  死んでるんだし・・・  」



「  ええいっ! それを言うなってっ!!
 わしは、まだ気持ち的には、生きとるんだでなぁ~~! 」


「   でもよ~~ ここの住人、死んでるんだろ~~?? 
ゾンビみたいのが出てきたら、わし・・・  ショック死 するかもなぁ~~ ? 」


って、ロクじい♪は あたりをキョロキョロ見ながら言った。



「  だから! 大丈夫だって~~♪  ロクじい♪ もう死んでるんだってっ! 」



プイプイちゃん♪たちは、天の国の中を てくてく歩いていくと・・・

向こうから、誰かがやってきたっ!



「  ぽっぽっぽっっぽ~~~~~~んっ! 」

「  ぽっぽっぽっっぽ~~~~~~んっ! 」

「  ぽっぽっぽっっぽ~~~~~~んっ! 」





幽霊?




やってきたのは・・・

懐中時計を見ながら、独り言をつぶやいている紳士だった。




「   あれっ?  あの人・・・ 足がない??  」


「  やっぱり!!!  幽霊じゃぁぁぁああああっ!! 」


ロクじい♪は、プイプイちゃんの胸に飛びついた。


 

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「 ウンコクサイ 。。。!」



「  やっぱ・・・ 戻った方がいいんじゃねぇかぁぁあああああ・・ 」


オバケの類が大嫌いな ロクじい♪。。。

そりゃ、100年も壺の中に封印されてたんだから・・・
なんとなく わかる気もするけど・・・

それにしても、ぎゃあぎゃあ 騒ぎすぎ。



「  ここの人たちって・・・ みんな足がないの?? 」

って、プイプイちゃん♪は、天天♪に聞いた。


「  この天の国に来たばっかりのやつは、まだ見えてるんだけどな。
それが、だんだん、見えなくなっていくんだがやっ! 」


って、天天♪は、プイプイちゃんの耳元で小さな声で言った。



「  ふ~~ん。  そうなの・・・ 」


(  なんだそりゃ!  聞いただけきゃぁ?!
オマエ! そんなのどうでもいいんだろう・・・ )

天天♪は、プンスカ怒りながら心の中でつぶやいた。





「   ねぇ・・・ 包帯ネコさん・・・ あなたが会って
殴りたいっていう人はどんな人・・?? 」

って、プイプイちゃん♪は、背中に隠れてる 包帯ネコ に聞いた。



「   ・・・・・・・・・・・  」

包帯だらけのネコは、なにもしゃべらない。


「   喧嘩が強い人だったら、プイプイも手伝ってあげよっか?  」

って、プイプイちゃんが言うと・・・


「  オレが一人でやるっ!! 」
「  あいつは、オレの男のプライドをズタズタにした奴なんだっ! 」


って、プイプイちゃん♪の背中に隠れながら、大きな声で言った。



「   ふ~~ん。。  仕返しするんだぁ・・・  」


って、プイプイちゃんが言うと・・・


しばらく、包帯ネコ は黙っったままだったけど・・・



「  そうさっ!  仕返しをしてやるのさっ!。。 」


って・・・ また、思いつめた声で 小さく つぶやいた。



プイプイちゃんは、夢の国の住人たちにすれ違う度に・・・
その包帯ネコ に確認しながら 歩いた。


しかし・・・ もう何人も 足のない人を見たのに、
一向に、包帯ネコ が探してる 奴に出会わない。


プイプイちゃんは、だんだんめんどくさくなってきて・・・・

背中を、持ってたこうもり傘で、おもいっきり叩いたっ!!


「   ふんぎゃああっっ!!  」


包帯ネコ は、たまらず声をあげたっ!!!


「  イテテ・・・ 急に何するんだっ!! 
ただでさえ、ケガしとるのにっ!!! 」


って、 包帯ネコ が プイプイちゃんの背中の服から 顔を出して・・・
プイプイちゃん♪に怒って言った。




「   ウンコクサイ 。。。。。!  」


その時、 プイプイちゃんたちの方に向かって・・・
そう、声をかける者がいた。



「  ??  うんこ くさいぃぃ・・・? ??  」

プイプイちゃんは、首をかしげながら、その声がした方を見た。




天の国の少女



なんと! そこには、まだ小さな女の子が・・・!!!


その子は、目に涙をいっぱいためて・・・ プイプイちゃんに近づいてきた。


どうやら、その女の子が見ているのは・・・
プイプイちゃんじゃなく、背中から顔を出した 包帯ネコ だった!!



「  あっ! このやろうっ!!・・・ こんな所にいやがった!
やっと、見つけたぜっ!! 」


って、包帯ネコ は言うと・・・ 


プイプイちゃんの背中から はい出して・・・

その女の子に向かって、一目散に 飛びかかったっ!!


 

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暴力アカ天使に見つかった。


ちりんちりんちりん~~ ♪


首につけた大きな鈴を鳴らしながら・・・
包帯だらけのネコ は・・・ その女の子に飛びかかると


ポカッ!!

って、女の子の頭を殴った!!!


「  ばかやろうっ!! 」

「   オ・・  オレなんかを助けやがってっ!! 」

「  オマエが、死んでどうするっ・・・・ 」


ポカ・・・  ポカポカ・・・・

包帯ネコ は、何度も女の子の体を叩いた。

目に、いっぱい涙をためながら・・・・


「     ばかやろう ・・・・・   」



「  ウンコクサイ~~~ 」

その女の子は、胸に飛び込んできて
涙を流しながら、自分を叩いている ネコを
おもいっきり抱きしめた。




「   どうゆう事・・・・ ?? 」

って、プイプイちゃん♪は、その光景を見ながら言った。


天の国のおちこぼれ天使・・・ 天天♪が
二人の過去をのぞいてみた。


「  どうやら・・・ そのネコ、 生まれた時から野良猫で・・
自由気ままに、公園で ひとりぼっちを楽しんでたところに
その女の子が、毎日現われるようになって・・・

ウンコクサイ♪って、勝手に名前をつけられて
ひとりの気ままな人生を 邪魔されたみたいだがや。」



「  でも、ある時・・・ その ネコが 道路で昼寝をしてた時に
バイクがものすごいスピードで走ってきて・・・

それを助けようと、女の子が ネコ の代わりに バイクにひかれて
この天の国に つい最近やってきたみたいだな・・ 」



・・・って、 透明になって姿を消してる天天♪が
プイプイちゃんの耳元でつぶやいた。



「  そうなの・・?  かわいそうだね・・・  」

って、プイプイちゃんは、ポツリと言った。


「  でも、あのネコ・・・  仕返しするって言ってたけど・・・  」






「  おいおいおいおいっ!! 」

「  なんだぁ~~? おまえはぁ~~?? 」


って、 そこへ、本物の アカ天使が現れた。




暴力アカ天使




「  おまえ! まだ生きてるのに 何でここにいるっ?! 」


その アカ天使は、包帯ネコ の首をつかんで・・・
顔を じろじろ覗き込みながら言った。


「  げげっ!!! あいつ・・・ 天の国の中でも
一番嫌われてる 暴力アカ天使 だがやっ! 」

って、天天♪は、プイプイちゃん♪に言った。




「  だれだっ!! こいつを この天の国に入れた奴はぁ~?? 」

って、あたりを見回しながら・・・ 暴力アカ天使は 叫んだっ!



「  へっへ~~  私だよ・・ ♪ 」

って、アカ天使の格好に変身した プイプイちゃん♪が、
手を高くあげながら言った。



「  おまえ!!! こんな事して
ただで済むとおもってないだろうなぁ~! 」

「 重罪だっ!! イカズチの刑に処するっ!! 」


って、暴力アカ天使は・・ プイプイちゃん♪に近づいてきた。


そして、今まさに・・・ 暴力アカ天使が プイプイちゃんに
イカズチの刑を執行しようとしたとき!!



「  待てっ!!  そのネコ を、この国に入れたのは・・
オイラがやった事だがやっ!! 」


・・・・・なんと!! 
天天♪が、いきなり姿を見せて そう名乗り出た!!


 

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ちりんちりんちりん♪



「  天天っ!! 」

プイプイちゃんは、いきなり姿を現した 天天♪に向かって言った!


天天♪は、なおも・・ その暴力アカ天使に言った。


「  前から、オマエは気にいらんかったんだがやっ! 」

「  ちょっとアカ天使だからって、えらそうにっ!! 
弱いものいじめばかり してるんじゃないぞっ!! 」


「  オマエのせいで!! 天の国の住人たちが・・
天使を怖がってるじゃねぇかっ!! 」

って、天天♪は、怖くて泣きながらも・・・ 暴力アカ天使に言った!!


「  なにぃぃ~~!!  ムラサキの分際でぇ~~!! 」

「  おまえ! 死にたいみたいだなぁ~~!!! 」


って、暴力アカ天使は、言うと・・・

天天♪めがけて、イカヅチの刑 を放ったっ!


天から、ものすごい光のイカヅチが 天天♪を襲うっ!!!



ピカシャアアアアアアーーーンッッ!!!



「   天天ーーーーーっ!!  」

プイプイちゃん♪は、大声で叫んだっ!!


あまりの出来事の速さに・・・ 
ロクじい♪も、魔法で防げなかった。


イカヅチが、天の国のあたり一面を 真っ黒にこがした。

そこには、真っ黒になった天天がっ!!



「  うわぁぁ~~ん!!  天天ーーーっ!! 」

プイプイちゃん♪は、泣き叫びながら走って・・
真っ黒にこげて、形もわからなくなった天天♪を抱きしめた。




「   イタタッ・・・  何が起きたんだっ!! 」

横から、天天♪の声がした。



「   えっ・・・ ? 」

プイプイちゃん♪は、天天♪の姿を見て・・・ おどろいた。



「  じゃあ、これ・・・ 誰っ??? 」

って、プイプイちゃん♪は、真っ黒になったものを もう一度見た。



「   ウンコクサイーーーっ・・・・ !!  」


そのとき・・・ 泣きながら さっきの女の子が近寄ってきた。


プイプイちゃん♪は、抱きしめてる真っ黒な物体をよく見たら・・
しっぽと、大きな鈴のようなものがあった。


「   包帯ネコっ??!!  どうしてっ?? 」

プイプイちゃん♪は、驚いて言った。



「  うええええ~~~ん!! 」

女の子は、真っ黒になった ウンコクサイのそばで泣きながら・・
首からぶら下げてた鈴をにぎりしめた。



「  ヒック!  もう・・・ この鈴の音・・・ 聞けないんだ・・・  」

女の子は、泣きながらつぶやいた。



「  この鈴・・・ あたいが、ウンコクサイにつけたの・・・ 」
「  どこにいるか すぐわかるように・・・ 」

って、言いながら、どんどん大粒の涙をながしている。



「  光ったと思った途端・・・  誰かに、弾き飛ばされた・・・ 」
「  この 包帯ネコだったとは・・ 」

って、天天♪は、言った。



「  ねぇっ!! ロクじい♪  なんとかならないの?? 」

プイプイちゃん♪は、泣きながら言った。


ロクじい♪は、無言のまま・・・ 首を横に振った。



「   そんなん・・・ 悲しすぎるよぉ~~ !! 」

プイプイちゃん♪も 天天♪も・・・ ロクじいも・・
みんな、しんみりした。





ちりんちりんちりん~~ ♪


ちりんちりんちりん~~ ♪

ちりんちりんちりん~~ ♪



そんなとき・・・
真っ黒な物体から・・・ 音が聞こえ始めた!



そして・・・

真っ黒になった ウンコクサイの体から・・・ 何かが出てきた。




ウンコクサイ



「  イヤッホ~~~~~ッ!!! 」

包帯ネコだった ウンコクサイ が 姿を現した。

もう、体中の包帯は なくなっていて・・
頭には、天の輪っかが浮かんでいた。



「  ウンコクサイ~~~っ♪♪ 」

女の子は、また泣きながら ウンコクサイを抱きしめた!!!!




「  へへっ!  これで、仕返し ができるぜっ・・・  」

「  今度は、オマエの一人ぼっちの楽しみを オレがうばってやる番だ。 」

「  覚悟しなっ! いつでもそばにいて、邪魔してやるからな! 」

ウンコクサイ は、 女の子に抱きしめながら ニコって笑って言った。


女の子は、大粒の涙を流して・・ うなづいた。





「   おいおいおいおいっ!!  」
「  まだ、ムラサキのイカズチの刑は、終わってないぞぉ~~ 」

って、暴力アカ天使は、天天♪を捕まえて 言った。


それを見て・・・・
プイプイちゃん♪は、体を震わせながら 立ち上がった!!


 

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パチィィーーーンっ!!


プイプイちゃん♪は、アカ天使の服を脱ぎすてながら・・・


「  なにが、エリートなのさっ!! 」

「  よっぽど、天天♪の方が りっぱな天使よっ!!! 」

って、暴力アカ天使に言った。



「  おまえ!! 誰だぁ~~! 」

「  アカ天使の振りして、不法侵入したなぁ~~!! 」


「  おまえも、イカヅチの刑だっ!! 」


って、暴力アカ天使は、今度は プイプイちゃん♪めがけて・・
イカヅチ を 落としたっ!!


ピカシャアアアーーーンッッ!!!



「  ふんっ!  ざま~~見ろっ!! 」
「  エリート天使に はむかうと こうなるんだぜぇ~! 」



ロクじい♪は、オロオロしながら・・・

「  わし、あまりの早さに・・ なにもできんかったぁぁああ! 」

がっくり、ひざを落としながら言った。


天天♪も、プイプイちゃん♪の身を案じながら・・・
イカズチ が落ちて、真っ黒な煙が出てる場所を見ていた。



「  しょせん、おまえらは、落ちこぼれのクズなのさっ! 」
「  ここにいる 天の国にいるやつもな!! 」

「  おいっ! そのネコ!! 後でたっぷり いじめてやるからなぁ~! 」

って、暴力アカ天使は、ウンコクサイの方を見ながら笑って言った。






「  言う事は、それだけ・・? 」


黒い煙の中から・・・ プイプイちゃん♪の声が聞こえた。


そして、黒い煙がはれると・・・・ 
プイプイちゃん♪は、暴力アカ天使の目の前に姿を現した。!!!


「  おまえ!! どうして・・・  

パチィィィーーーーンっ!!


プイプイちゃん♪は、立っているのに驚いている暴力アカ天使の
ほっぺたを、思いっきりたたいたっ!!!



「  おっ!! おまえぇ~~!
こんな事して、タダで済むと思ってないだろうなぁ!! 」

って、 暴力アカ天使は、プイプイちゃん♪に言った。



「  タダで済まないのは、あなたよっ! 」

って、プイプイちゃん♪は 言うと・・・
持っていた、こうもり傘を 暴力アカ天使に向かって振り下ろした!!


「  チチンプイ~~~~っ!!!! 」


こうもり傘の先が、まばゆいほど光り・・・
あたり一面が輝いた!!!







暴力アカ天使ハエ


「   へっ??  なんだなんだぁ~~?? 」

「  なんで、おまえら・・ 急に大きくなったぁ?? 」


ハエの姿に変えられた 暴力アカ天使は、オドオドしながら叫んだ。



「  あなたには、その格好が お似合いよっ! 」

って、プイプイちゃん♪は言うと・・・


「  これで、天の国も平和になるよね・・? 」

って、天天♪に ニッコリ笑って言った。



 

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天の国の女神



「  オマエ・・・  どうして・・? 」

ムラサキ天使の 天天♪が、ほんとに不思議そうな顔で聞いた。


「  知らない・・・  多分、この素敵骨董屋さんで買った
古くさい帽子とマントのおかげかも・・ ?? 」

「  なんとなくだけど・・ この帽子とマントが、
イカヅチ から、プイプイを守ってくれた様な気がした♪ 」

って、プイプイちゃんは、帽子をとって、のぞきこみながら・・ そう言った。


「  わしは、てっきり 丸こげになったかと思ったぞぉ~~  」

って、ロクじい♪も、 目にうっすら涙をためながら言った。



「   ありがとう・・・  」

ウンコクサイを抱いた女の子が・・ プイプイちゃん♪に言った。


「  えっ? 」

って、プイプイちゃん♪が、きょとんと その子を見ると・・


「   ウンコクサイを、ここまで連れてきてくれて・・・ 」

って、プイプイちゃんたちに、おじぎをした。



「   ウンコクサイちゃん♪・・・
ちゃんと、これからは あなたが この子を守ってあげるのよ~♪ 」

「  それが、あなたの 男のプライドだもんね♪ 」

って、プイプイちゃん♪は、ウンコクサイの喉をくすぐりながら言った。


「   おまえらの事は、一生忘れない・・・  ありがとニャン!  」

ウンコクサイは、最高の笑顔をプイプイちゃんに送った。






「   アリガトウゴザイマス・・・ ♪  」

どこからか、声がした。


プイプイちゃんたちは、あたりを見回した。



「   アナタガタノ ヤサシサト ユウキ・・・  ミセテモライマシタ・・・  」






天の国の女神





その声は・・・ 天の国の空一面に顔を浮かび上がらせた

天の国の女神の声だった。



「   うおお~~  すごいっ!!  」

夢見る少女 プイプイちゃん♪は、大興奮!!!



「   テンテン・・・  ヨイ ハタラキヲシマシタネ・・・  」

「  コレハ ゴホウビデス・・・ 」



って、その女神が言うと・・・

天天♪のムラサキ色の服を、ミドリ色に変えた。


「  おおっ! 3階級も上がったがやぁ~~♪ 」

って、天天♪は、飛び上がって喜んだ。




「  テンテン・・・ コノヒトタチノ チカラニ ナッテアゲナサイ・・ 」

「  ソノ テンシノフクハ・・・ ヨイコトヲスルタビニ・・・ イロガ カワッテイキマス・・ 」

「  ソシテ・・ アカニ ナッタトキ・・ コノ テンノクニニ モドッテ・・・
ステキナ クニヲ ツクッテクダサイ・・・ 」



って、言った。



「  天天♪、 一緒に来てくれるの~~♪ 」

って、プイプイちゃん♪は、笑顔で言った。


「   天の国の為なら、どこにだって行くがやっ!! 」


こうして、天天♪が プイプイちゃん♪たちの仲間に加わった。




「  アナタガタノオカゲデ・・・ コノ テンノクニモ ヘイワニナルデショウ・・ 」

「  コレハ アナタヘノ ゴホウビデス・・ 」



って、今度は、プイプイちゃん♪の手の平に
虹色に光る小さな勾玉を渡した。



「  おおお~~!!  力が沸いてくるみたい~~♪ 」

プイプイちゃん♪は、不思議な光に包まれた。




「   テンテンヲ・・・ ヨロシク タノミマス・・・  」


って、言うと・・・

その天の国の女神は、最後に笑顔を残して 姿を消した。





「  よぉ~~しっ!!  次の世界へ出発よぉ~~! 」

って、プイプイちゃん♪は、大声で叫んだ。


 

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Ren♪Shizuhara。。

Author:Ren♪Shizuhara。。
     ( サクラ色の天使♪)

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