*All archives* |  *Admin*

2017/07
<<  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  >>
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ゴビ・セピア
2004/12/30


koha の古城のてっぺんにある 「城の上のふきだまり」に
クラウドが経営する骨董屋がある事はもう知っているよね。

そこの奥には、クラウドが世界中から集めた骨董品や不思議道具が
山になって置いてある倉庫みたいな部屋があった。

ある日、いつものようにナイルが いたずらしようと、その部屋に入った時、
小さな子供ぐらいの大きさの からくり人形 を見つけた。
ナイルは、このからくり人形が気に入り 「 ゴビ・セピア 」 と名付けた。



ゴビ・セピア


クラウドに聞いてみると、昔の事で、詳しくは覚えてないらしいが
前の主に、すごく大事にされていたらしい・・・


確か・・・ 前の主は、足の不自由な男の子だった。
とても笑顔がかわいくて、このからくり人形といつも遊んでいた。
男の子にとっては、なんでも話せる友達だったんだろう・・・
来る日も来る日も、男の子は、からくり人形のねじを回し続けていた。

この からくり人形には、その当時うわさになった出来事があった。

ある日、その男の子が部屋の窓から外を眺めて、一言つぶやいたそうだ。

「 お前に もっと 力があって、僕をあそこの海まで 運んでくれたらなあ・・・」

その日の夜、この からくり人形が 目から涙をこぼした。 

朝、起きた男の子は、からくり人形の涙を見て驚いた。

「 ごめんよ、ひどい事を言ったね。無理な事って分かってるのに・・・」 
「 僕は ここで君と遊んでいるだけで楽しいのに・・・」

からくり人形は自分を責めるような顔で海を見つめていた。


という事らしい。
大好きな人の為に、なにもしてやれない・・・ くやし涙 だと言う人もいた。
涙ではなく雨もりしたのだという人もいたが、その日はきれいな満月の夜だった。



それから、とても長い年月が経ち・・・ クラウドの手にわたったという事だった。




ナイルは こっそりと ゴビ を運び出した。
もちろん、koha 魔のようちえんの サハラ・オーカー博士の所へ・・・

サハラは、前にナイルが 「 弟が欲しい 」 って言っていたのを覚えていた。
サハラは ナイルの願いを聞いてあげる為、 ゴビ を預かった・・・


2~3日が過ぎた・・・ 城の上のふきだまりに小さな子供が現れた。

「 ナイル兄ちゃん・・・ 」

その子は、命を吹き込まれたあのからくり人形だった。
ナイルは、声をあげて喜んだ。  ふと見ると手に手紙を持っていた。
サハラからナイルへ宛てた手紙のようだ・・・


「 このからくりに命を吹き込む時、失敗したつもりはないが、
想像もつかない程、 ものすごい怪力になってしまった。  
何回も直そうと試みたが、この怪力だけは直らなかった。 
このからくりに・・ 強い信念が 宿っていたに違いない!
この子の長所だと思って仲良くなってほしい。よろしく 」




ナイルは、もとよりそんな事は気にしなかった。

「 ゴビ、お前、すごい怪力なんだってな 」
「 じゃ、おれが怪我をして歩けなくなった時は 運んでくれよ!」


「 ・・・ うん♪ まかせといて!」

ゴビは、すごく嬉しそうな顔をして、笑った。
目に うっすらと涙を浮かべながら・・・




ゴビ・・・ 今度は、その怪力があるから悔しい思いをする事はないよね。

 

テーマ : 不思議な不思議な物語り・・
ジャンル :

Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール
空想世界「しずわーる♪」STAFF

Ren♪Shizuhara。。

Author:Ren♪Shizuhara。。
     ( サクラ色の天使♪)

不思議空想作家を夢みる絵描きの
かわいくて おちゃめな女性♪ぷっ。

カテゴリー
あくせすかうんたー
来てくれてありがとっ♪
最近の記事
月別アーカイブ
ブログ内検索
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。